アルミニウム精密切削加工。材質の違いを理解し、試作品から設備部品まで。
アルミニウムは、軽量で加工性に優れ、さまざまな工業分野で使用されている材料です。
研究開発用の試作品、機械装置の部品、各種治具、製造設備の構成部品など、その用途は幅広くあります。
しかし、アルミニウムといっても、すべてが同じ性質を持っているわけではありません。
A1050、A5052、A6061、A7075など、材料の種類によって強度や耐食性、切削加工時の特徴が異なります。
(株)アリスでは、こうしたアルミニウム系材料の特性を踏まえながら、精密切削加工に取り組んでいます。
材料によって変わる加工の考え方
例えば、A1050は純度の高いアルミニウムで、導電性や熱伝導性に特徴があります。
一方、軟らかく延性が高いため、工具への凝着や加工面の仕上がりに注意が必要になる場合があります。
A5052は、耐食性や強度のバランスに特徴があり、機械部品や装置部品などに広く使用されています。
A6061は、熱処理によって強度を高められる6000系アルミニウム合金で、機械的特性や加工性のバランスが求められる用途で利用されています。
A7075は、高い強度が必要になる部品に使用される材料ですが、調質状態や残留応力、使用環境などを考慮する必要があります。
同じアルミニウムでも、どの材料を使うかによって、加工方法や注意点が変わるのです。
ブロック材から精密部品を削り出す
試作品や少量多品種の部品では、アルミニウムのブロック材や板材、丸棒材などから必要な形状に切削加工する方法が用いられます。
CAD/CAMを活用して加工プログラムを作成し、CNC工作機械で精密に加工することで、複雑な形状にも対応できる可能性が広がります。
しかし、加工機械が正確に動いても、それだけで完成部品の品質が決まるわけではありません。
材料の固定方法、工具の選定、切削条件、加工順序などによって、寸法精度や仕上がりが変わります。
特に、薄肉形状や深いポケット形状、複雑な輪郭を持つ部品では、加工中の変形や振動などに注意が必要です。
そのため、部品の形状や必要な精度に応じて、適切な加工方法を検討します。
試作品から生産設備部品まで
研究開発の現場では、機能を確認するための試作品が必要になります。
製造現場では、治具やブラケット、機構部品、設備の交換部品などが必要になります。
同じアルミニウム切削加工でも、使用目的によって重視する条件は異なります。
例えば、試作品では設計変更への対応が重要になる場合があります。
生産設備の部品では、耐久性や組立性、交換のしやすさなどが求められることもあります。
だからこそ、単に図面を加工するだけでなく、その部品が何のために必要なのかを理解することが大切です。
高精度加工を支える技術と経験
(株)アリスでは、CAD/CAMやCNC工作機械によるアルミニウムの精密切削加工に取り組んでいます。
自社の加工技術に加えて、必要に応じて専門技術を持つ協力会社とも連携し、お客様のご要望に応じた製作方法を検討しています。
一個からの試作部品や少量多品種の製作、複雑な形状を持つ機械部品など、仕事の内容によって必要な技術は変わります。
私たちが大切にしているのは、材料や加工方法を一つに決めつけず、目的に合った方法を考えることです。
アルミニウムの精密切削加工は、材料の特性を理解することから始まります。
(株)アリスは、A1050、A5052、A6061、A7075などのアルミニウム系材料を用いたものづくりを通じて、研究開発から生産現場まで、お客様の課題解決に貢献していきます。