ガラス入りPBT・PEEK・PPSの切削加工|高耐熱樹脂の試作で求められる加工技術
近年の研究開発や生産設備向け部品では、PBT、PEEK、PPSなどの高耐熱エンジニアリングプラスチックに加え、ガラス繊維で強化された材料を使用するケースが増えています。家電、自動車、半導体製造装置、産業機械、モーター関連など、高温環境や高い剛性、寸法安定性が求められる用途では、ガラス入り材料が選ばれることも少なくありません。
しかし、これらの材料は「加工できるかどうか」よりも、「どのように加工するか」が品質を左右します。
ガラス繊維は非常に硬く、切削工具の摩耗が早いため、工具の選定や交換タイミング、切削条件の設定が重要になります。また、材料の保持方法や治具の設計によっても、加工精度や仕上がりは大きく変わります。
さらに、高耐熱樹脂は材料価格も高額です。定尺500×1000mmの板材が20万円を超えるものもあり、材質によってはさらに高価になることもあります。当社でも、特殊材だけで月間300万円程度を購入することがあるため、材料を無駄にしない加工方法や歩留まりを考慮した工程設計を重視しています。
高価な材料だからこそ、「加工できる」だけでは十分ではありません。
一度の加工で品質を確保し、再製作や材料ロスをできるだけ抑えることも、開発試作では重要な技術です。
そのためには、材質ごとの切削特性を理解し、工具、加工条件、治具、加工順序まで含めて最適化する必要があります。
(株)アリスでは、PBT、PEEK、PPSをはじめとするガラス入り高耐熱樹脂の試作部品や治具、評価用部品の切削加工に対応しています。材質ごとの特性を踏まえ、「なぜその加工方法を選ぶのか」という視点からご提案し、品質・コスト・納期のバランスを考えたものづくりを行っています。
高耐熱樹脂やガラス入りエンジニアリングプラスチックの加工でお困りの際は、加工方法の検討段階からお気軽にご相談ください。