試作金型から量産金型まで。10個から3,000個のものづくりを支える射出成形。【2】
金型の製作数量は、現在の受注数量だけで決まるものではない。
現在、(株)アリスで取り組んでいる射出成形の仕事は、最大3,000個程度の数量までが中心となっています。
しかし、それが対応可能な生産数量の上限というわけではありません。
金型の構造や材質、必要な保守方法などを、生産計画に合わせて設計することで、より多くの数量に対応することも検討できます。
例えば、数百個の製作を予定している場合と、数万個以上の継続生産を予定している場合では、金型に求められる耐久性や保守性が変わります。
また、製品の形状や使用樹脂、成形条件によっても、金型の摩耗や寿命は異なります。
そのため、将来の生産数量を見据えた金型設計が重要になります。
(株)アリスでは、現在の受注数量だけでなく、お客様が将来どのように製品を供給していきたいのかについても確認しながら、製作方法を検討しています。
在庫が少なくなってからの追加発注にも対応。
(株)アリスが対応している射出成形の仕事では、毎月決まった数量を発注するのではなく、在庫が少なくなった段階で追加発注されるケースがほとんどです。
例えば、最初に一定数量を製作し、お客様の倉庫や生産現場で保管しておく。
製品の製作や設備の保全などで部品を使用し、在庫が減ってきたところで、次の必要数量を発注する。
このような供給方法です。
製品の使用数量が月ごとに変動する場合や、一定期間に必要な数量が予測しにくい場合には、こうした発注形態が選ばれることがあります。
ただし、追加発注を受ければ、その場ですぐに成形できるとは限りません。
金型の準備や状態確認、材料の調達、成形設備の手配、生産日程の調整などが必要になる場合があります。
そのため、(株)アリスでは、追加発注の際には、できれば約2ヵ月の納期的な余裕をいただきたいと考えています。
実際には、約1ヵ月で納品するケースが多くありますが、製品の仕様や材料、成形設備の稼働状況などによって納期は変わります。
お客様に安心して部品をご使用いただくためにも、在庫数量を確認しながら、余裕を持ってご相談いただくことが大切です。
金型をつくって終わりではなく、次の生産まで考える。
射出成形の仕事では、最初に金型を製作して終わりではありません。
金型を使って試作品を成形し、寸法や形状、外観などを確認する。
必要に応じて調整を行い、要求される品質へと近づけていく。
そして、お客様が必要とする数量を製作する。
さらに、その後の追加発注に備え、金型の状態や生産条件についても考える必要があります。
特に、不定期に追加発注される製品では、前回の成形から時間が経過している場合があります。
そのため、再生産時には、金型の状態や材料、成形条件などを確認することが重要になります。
製品を長期間にわたって安定して供給するためには、一回の成形だけでなく、その後の管理も大切です。
金型の寿命や保守性、材料の調達、追加生産の方法。
こうしたことを最初の段階から考えておくことで、継続的な部品供給につなげていくことができます。