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研究開発では、ひとつの部品にも理由がある

2016.01.27

研究開発の仕事では、小さな部品ひとつにも役割があります。

一見すると単純なプレートやブロック、スペーサー、カバーのような部品でも、なぜその形なのか、なぜその材質なのか、なぜその寸法なのかという理由があります。

研究設備や実験装置では、限られたスペースの中に多くの部品が組み込まれていることがあります。

ほんの数ミリ大きいだけで干渉する。

穴の位置が少し違うだけで取り付けられない。

厚みが変わるだけで、全体の位置関係が変わってしまう。

そうしたこともあります。

だから、図面に書かれている寸法だけを見るのではなく、その部品がどこで、どのように使われるのかを知ることが大切になります。

たとえばプラスチック加工でも、同じ形をつくれば終わりというわけではありません。

絶縁性が必要なのか。

耐薬品性が必要なのか。

透明である必要があるのか。

軽さを求めているのか。

金属では困る理由があるのか。

用途が違えば、選ぶ樹脂材料も変わります。

そして、材料が変われば加工するときの考え方も変わります。

研究開発用の部品では、市販品では対応できない寸法や形状が必要になることもあります。

その場合は、一品だけの特注部品として製作することになります。

一品だけだから簡単、というわけではありません。

むしろ一つしかつくらないからこそ、最初の一個で目的に近づけるように考える必要があります。

量産であれば、加工条件を少しずつ改善しながら安定させていくこともできます。

しかし、単品加工では同じものを何十個もつくるわけではありません。

これまでの経験や加工実績を使いながら、その部品に合った方法を考えます。

どう固定するか。

どの順番で加工するか。

変形しないようにどう進めるか。

どこを基準に寸法を出すか。

機械加工の前から考えることがあります。

そして加工が終われば、寸法を確認し、必要であれば組み付けや使用方法まで考えます。

研究開発の現場では、小さな部品が実験そのものを支えていることがあります。

その部品がなければ実験できない。

その治具がなければ測定できない。

その一つをつくることで、次の研究へ進める。

そんな仕事もあります。

部品の大きさと、その仕事の大切さは同じではありません。

手のひらに乗るような小さな部品にも、つくられる理由があります。

その理由を考えながら形にしていくことも、(株)アリスのものづくりです。

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