最後に視点を変えることで、見えることがある。
製品の加工や仕上げが完了すると、仕事はほぼ終わったように感じます。
しかし、お客様へお届けする直前だからこそ、もう一度確認することが大切です。
(株)アリスでは、以前、製品を仕上げた担当者が、そのまま梱包まで行うこともありました。
現在は、梱包の直前に別の担当者が最終確認を行う流れにしています。
製品をつくった本人は、加工や仕上げの状態を最もよく理解しています。
その一方で、長く製品を見ながら作業していると、無意識のうちに「問題なくできている」という前提で確認してしまうことがあります。
これは、丁寧に仕事をしているかどうかとは別の問題です。
人は、自分が行った作業について、予想していた結果を見ようとする傾向があります。
そのため、別の担当者が新しい視点で製品を見ることで、作業者が気づかなかった小さな違和感を見つけられる場合があります。
バリや仕上げ残りがないか。
図面と照らし合わせて、確認すべき部分が抜けていないか。
数量や付属品に不足がないか。
梱包した状態で、製品にキズや変形が生じる可能性はないか。
加工や仕上げとは異なる立場から確認することで、完成品として必要な状態をあらためて見直すことができます。
第三者による確認は、作業者を疑うために行うものではありません。
誰にでも起こり得る思い込みや見落としを、仕組みによって補うためのものです。
個人の注意力だけに頼らず、視点を変えて確認する工程を設ける。
その一手間が、製品をより確実な状態でお客様へお届けすることにつながります。
(株)アリスでは、最後まで気を緩めず、異なる視点を重ねながら品質を整えることを大切にしています。
完成したと思ったところで、もう一度見る。
その姿勢が、安心して受け取っていただけるものづくりを支えています。