複雑に見える仕事も、小さな作業の積み重ね。
ものづくりの仕事を外から見ると、難しく感じることがあります。
CAD/CAMで加工データをつくる。
マシニングセンタを動かす。
図面を読み、寸法を確認する。
加工された製品を仕上げ、検査する。
研究開発や生産設備に使われる部品を製作する。
初めて見る人にとっては、「自分にこんな仕事ができるだろうか」と感じるかもしれません。
しかし、実際の仕事を細かく分けていくと、一つひとつは比較的シンプルな行動の積み重ねです。
材料を準備する。
図面を確認する。
工具を用意する。
機械へセットする。
加工後の寸法を測る。
バリを取る。
製品を拭き、傷がないか確認する。
営業事務でも同じです。
メールを確認する。
注文内容を入力する。
見積書や納品書を整理する。
納期を確認する。
必要な内容を社内や協力会社へ連絡する。
一つだけを取り出せば、特別に複雑なことばかりではありません。
難しく見えるのは、多くの小さな仕事がつながり、一つの製品や案件になっているからです。
(株)アリスでは、未経験の人に、最初から仕事全体を理解してもらおうとは考えていません。
まずは、一つの仕事を覚える。
できるようになれば、次の仕事を知る。
その仕事が前後の工程とどのようにつながっているのかを理解する。
そうして少しずつ範囲を広げていきます。
例えば、最初は言われた箇所のバリを取っていた人も、経験を重ねると製品全体を見るようになります。
この部分は組み付けに使うから、特に丁寧に仕上げたほうがよい。
ここは加工担当へ一度確認したほうがよい。
この状態なら次工程へ安心して渡せる。
単純だった作業の中に、少しずつ判断する部分が増えていきます。
製造経験のある人であれば、さらに加工順序や工具、加工条件まで考えるようになります。
つまり、複雑な仕事を最初から一度に覚えるわけではありません。
目の前の一つを覚え、その経験の上に次の一つを積み重ねていく。
技術とは、その積み重ねによってつくられていくものだと思います。
不安なときほど、仕事全体を見て圧倒されるのではなく、今、自分ができる一つへ集中する。
一つ終われば、次へ進む。
それを毎日続ける。
(株)アリスでは、その地道な積み重ねが、やがて自分で仕事を考え、判断できる力につながると考えています。