心が無になる瞬間が能力を引き出す
2019.12.18
(株)アリスでは、ものづくりに深く集中しているときに、意識が整理され、余計な思考が消えていく瞬間があると感じています。
気がつくと時間が経っていて、振り返ったときに自分でも驚くような状態になっていることがあります。このような状態は、意識的に作ろうとして作れるものではなく、作業と判断が自然に連続していく中で生まれていきます。
このときの状態は、単に集中しているというよりも、判断や作業の間に余計な介在がなくなり、必要な動きだけが続いている状態に近いと考えています。結果として、思考と手の動きが分断されず、処理の精度や速度が安定していきます。
無心という状態は、何も考えていないというよりも、考えるべきこととそうでないことが自然に整理されている状態とも言えます。そのため、無理に作るものではなく、積み重ねの中で自然に到達していくものだと感じています。
(株)アリスでは、このような状態を一時的な感覚として終わらせるのではなく、日々の開発試作の中で再現できる形に近づけていくことが重要だと考えています。集中が偶然ではなく、安定した状態として現れるようにしていくことが、ものづくりの質にも直結していきます。
私はこう思います。無心になる瞬間とは特別な才能ではなく、積み重ねた判断と作業が静かに一体化したときに現れる状態だと考えています。