「誰もやりたがらない仕事」に、価値がある。
世の中には、必要とされているのに、対応する会社が少ない仕事があります。
一個だけ必要な機械部品。
図面が残っていない古い設備の交換部品。
すでに完成している製品への追加工や改造。
現物しかなく、形状や寸法を一から調べなければならない部品。
数量が少なく、手間や判断が必要な仕事ほど、相談先が見つかりにくくなることがあります。
(株)アリスには、こうしたお困りごとが数多く寄せられます。
現物から形状を測定して3Dデータを作成する。
残っている部品を確認し、用途や機能を考えながら再製作する。
既存の製品に必要な穴や溝を追加する。
現在の設備をできるだけ生かしながら、使い続けられる方法を考える。
簡単に見えても、実際には経験や判断が必要です。
例えば、古い設備の部品を作り直す場合、単に同じ形へ加工すればよいとは限りません。長年の使用によって摩耗している可能性があり、測定した寸法が本来の設計寸法とは限らないからです。
どこが基準なのか。
どの部分に機能があるのか。
現在の材料や加工方法で、より良くできないか。
現物、使用環境、お客様のお話から考えていきます。
こうした仕事は効率だけで見れば、決して簡単ではありません。しかし、新しい設備へすべて交換せず、まだ使える機械を生かすことができれば、お客様の負担を減らすことにつながります。失われた部品やデータを再現できれば、大切な設備や製品を次の時代へ残すこともできます。
私たちがこのような仕事に取り組んできたのは、最初から明確な事業計画があったからではありません。
「困っているので、何とかできませんか」
というご相談に、一つずつ向き合ってきた結果です。
難しいから断るのではなく、まず内容を確認する。
自社だけで完結できなければ、協力会社とも連携する。
できる方法を考え、必要な技術を身につける。
その積み重ねが、現在の(株)アリスの仕事につながっています。
目立たなくても、誰かが必要としている仕事があります。
そこに向き合い、技術と知恵で役に立つこと。それが、私たちがものづくりを続ける理由の一つです。