ChatGPTソラ先生と学ぶ!初心者のためのAI入門講座【第16回】ChatGPTのメモリ機能とは?記憶の確認・変更・削除と上手な活用方法
こんにちは、ソラ先生です。
前回は、ChatGPTのカスタム指示について学びました。
今回は、ChatGPTの「メモリ機能」を詳しく解説します。
ChatGPTを利用していて、こんな経験はありませんか?
「以前話した仕事の内容を覚えている」
「自分の好みに合わせた回答をしてくれる」
「別のチャットで話したことを知っている」
これは、ChatGPTのメモリ機能が関係している場合があります。
一方で、
「以前の情報が間違っている」
「もう必要のないことを覚えている」
「覚えてほしくない情報まで使われている」
と感じる場合もあります。
メモリは便利な機能ですが、正しく理解し、必要に応じて管理することが大切です。
今回は、その仕組みから実際の設定方法まで、一つずつ学んでいきましょう。
1.ChatGPTのメモリ機能とは?
メモリとは、過去の会話などから利用者に関する情報を記憶し、今後の回答に活用する仕組みです。
例えば、あなたがChatGPTに、
「私は製造業の仕事をしています」
と伝えたとします。
メモリが有効な場合、その情報が今後の会話に活用されることがあります。
後日、
「仕事でAIを活用する方法を教えてください」
と質問すると、製造業の仕事に関連した提案が返ってくるかもしれません。
毎回、最初から自分の仕事を説明する手間が減る可能性があります。
ただし、ChatGPTは過去の会話をすべて記憶しているわけではありません。
メモリは、利用者に関する情報を必要に応じて活用する仕組みであり、すべての会話を正確に保存して再現する機能ではありません。
2.メモリとカスタム指示の違い
前回学んだカスタム指示と、今回のメモリはどう違うのでしょうか?
例えば、次のような違いがあります。
カスタム指示
「回答は日本語で、簡潔に説明してください」
という希望を、利用者が設定する仕組みです。
メモリ
「利用者は製造業の仕事をしている」
「Excelについてよく質問している」
といった過去の情報が、今後の回答に活用される仕組みです。
つまり、カスタム指示は自分から明確に伝える設定であり、メモリは会話などを通じて蓄積・更新される情報です。
両方を組み合わせることで、自分に合った回答を得やすくなります。
ただし、どちらも指示や情報が必ず正確に反映されることを保証するものではありません。
3.ChatGPTに覚えてもらうには?
ChatGPTには、覚えてほしいことを会話の中で伝えられます。
例えば、
「今後、Excelの操作方法は初心者向けに説明してください」
「仕事の相談では、事実と推測を分けてください」
「回答はできるだけ短くしてください」
といった内容です。
メモリが利用できる環境では、こうした希望が今後の回答に反映される場合があります。
ただし、「覚えてください」と伝えた内容が、すべてそのまま保存されるわけではありません。
ChatGPTは、関連する情報を整理・更新して記憶することがあります。
特に重要なルールは、メモリだけに頼らず、カスタム指示にも設定しておくと管理しやすくなります。
4.メモリの設定画面を開く方法
ここからは、実際の操作方法です。
パソコンでChatGPTの公式サイトを開きます。
ステップ①
自分のアカウントでログインします。
ステップ②
プロフィールアイコンから「設定」を開きます。
ステップ③
「パーソナライズ」を選択します。
ステップ④
「メモリ」を開きます。
ここで、利用できるメモリ機能や管理項目を確認できます。
アカウントによっては、メモリの有効・無効、過去のチャットの参照、メモリの概要などの項目があります。
利用できる機能や表示名は、契約プランやサービスの更新によって異なる場合があります。
5.ChatGPTは何を覚えているの?
これは、ぜひ試してほしい操作です。
ChatGPTに次のように質問してください。
「私について、現在覚えていることを教えてください」
ChatGPTが利用できる情報を基に、仕事の内容や回答の好みなどを説明する場合があります。
ただし、この回答が記憶内容の完全な一覧とは限りません。
メモリの設定画面に「メモリの概要」が表示される場合は、そちらも確認してください。
メモリの概要では、ChatGPTが今後の回答に利用する可能性がある情報を確認できます。
ただし、概要にもすべての情報が表示されるとは限りません。
ChatGPTが何を覚えているのか、ときどき確認することが大切です。
6.間違った情報を覚えていたら?
例えば、以前は営業職だった人が、現在は製造部門で働いているとします。
しかし、ChatGPTが以前の仕事を前提に回答し続けることがあります。
そんなときは、
「現在は営業職ではなく、製造部門で仕事をしています。今後は新しい情報を優先してください」
と伝えてみましょう。
また、メモリの概要に間違った情報が表示されている場合は、利用できる編集機能から訂正を依頼できます。
ここで注意したいのは、訂正を依頼すれば、過去の情報がすべて完全に書き換わるとは限らないことです。
古いチャットや関連資料に以前の情報が残っていれば、再び参照される可能性もあります。
重要な変更については、実際の回答に正しく反映されているか確認しましょう。
7.覚えてほしくない情報がある場合は?
メモリには、今後の回答に役立つ情報だけでなく、すでに不要になった情報が含まれることもあります。
例えば、以前検討していた旅行計画や、すでに終了した仕事の内容です。
今後その情報を回答に使ってほしくない場合は、
「今後、その情報には言及しないでください」
と伝えることができます。
また、メモリの概要に該当する情報があれば、利用可能な管理機能から修正や変更を依頼できます。
ただし、今後の回答で使わないようにすることと、保存された元の情報を削除することは別です。
この違いは、特に覚えておいてください。
8.メモリを削除するには?
メモリに関する情報を削除したい場合は、保存されている場所を確認する必要があります。
例えば、ある情報が過去のチャットに書かれている場合、そのチャット自体を削除しなければ、情報が履歴に残ることがあります。
また、メモリの概要や、別に保存された記憶の情報がある場合は、そちらの管理も必要になることがあります。
改善されたメモリ機能では、「設定」から「パーソナライズ」を開き、「メモリの概要」の管理画面で内容を確認できます。
すべての記憶を削除する操作は、メモリの管理画面にあるメニューから行います。
この操作では、メモリ機能自体もオフになる場合があります。
一方、元のチャットや保存されたファイルまで自動的に消えるわけではありません。
特定の情報を完全に取り除きたい場合は、その情報が含まれるチャット、アーカイブ済みチャット、関連ファイルなども確認する必要があります。
9.メモリをオフにするとどうなるの?
ChatGPTでは、設定画面からメモリをオフにできます。
メモリをオフにすると、通常の回答で記憶された情報を利用しない状態にできます。
ただし、メモリをオフにしただけで、以前のチャットが削除されるわけではありません。
また、後からメモリを再び有効にすると、残っているチャットなどから関連する情報が記憶される場合があります。
つまり、
メモリを使わない設定と、情報そのものを削除する操作は異なります。
設定を変更するときは、この違いを理解しておきましょう。
10.メモリが原因で回答を間違えることもある?
あります。
例えば、以前の会話で「予算は10万円」と伝えていたとします。
その後、予算が30万円に変更されたのに、ChatGPTが以前の10万円を前提に提案する可能性があります。
そんなときは、
「今回の予算は30万円です。以前の予算ではなく、今回の条件で考えてください」
と伝えます。
また、ChatGPTが過去の情報を間違って解釈することもあります。
例えば、検討中だった計画を、すでに実行済みの出来事として説明してしまう場合です。
これは、仕事で利用する場合に特に注意したい問題です。
メモリは便利な補助機能ですが、正式な記録や決定事項の管理を完全に代替するものではありません。
重要な仕事では、議事録、仕様書、契約書などの正式な資料を確認しましょう。
11.今日のミニレッスン
今回は、ChatGPTのメモリを実際に確認する練習です。
ステップ①:覚えていることを質問する
ChatGPTに次のように入力してください。
「私について現在覚えていることを、分かる範囲で教えてください」
回答を読んでみましょう。
ステップ②:メモリの設定画面を開く
「設定」から「パーソナライズ」を開き、「メモリ」を確認します。
ステップ③:メモリの概要を確認する
メモリの概要が利用できる場合は、表示されている情報を読みます。
ステップ④:内容が正しいか確認する
古くなった情報や、現在の状況と違う情報がないか確認しましょう。
ステップ⑤:練習用の希望を伝える
ChatGPTに、次のように伝えてみてください。
「これから勉強について相談するときは、具体例を交えて説明してください」
その後、新しいチャットで勉強に関する質問をして、回答に希望が反映されるか確認します。
なお、今回の練習では実際にメモリを削除する必要はありません。
まずは、記憶される仕組みと管理画面を理解することが目標です。
ソラ先生からひとこと
ChatGPTのメモリ機能は、使い方によってとても便利になります。
毎回同じ説明をしなくても、過去の情報を活かして会話できることがあります。
しかし、私はメモリを過信してほしくありません。
ChatGPTは、すべての会話を正確に覚えているわけではありません。
以前の情報を間違って理解したり、古い条件を使ったりすることもあります。
大切なのは、記憶していることを信用しきるのではなく、必要なときに確認することです。
そして、情報が間違っていたら訂正し、不要になった情報は整理する。
AIに覚えてもらうこと以上に、何を覚えているのかを自分で管理できることが重要です。
次回【第17回】は「ChatGPTの音声入力と音声会話|文字を打たずに質問する方法」です。
スマートフォンやパソコンで、声を使ってChatGPTと会話する方法を学びましょう。