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ヒアリングは、質問の数ではなく、理解の深さ。

2026.06.01

お客様から相談をいただいたとき、私たちはさまざまなことを確認します。

材質、数量、寸法精度、納期、使用目的。

必要な情報を集めることは、ものづくりの基本です。

しかし、質問項目を一通り確認したからといって、お客様のご要望を十分に理解できたとは限りません。

同じ質問でも、答えの背景にはそれぞれの事情があります。

例えば、短い納期を希望される場合。

単純に早く部品が欲しいのかもしれません。

あるいは、実験の日程が決まっていて、その日までにどうしても必要なのかもしれません。

生産設備の修理に使う部品であれば、設備を停止させている時間が関係していることも考えられます。

事情が違えば、検討するべき対応も変わります。

お客様の話を聞くとき、大切なのは、質問を次々と重ねることではありません。

相手が何を伝えようとしているのかを考え、必要なところを確認していくことです。

時には、専門的な説明の中に、重要な情報が隠れていることもあります。

反対に、技術的な言葉が十分に整理されていなくても、相談の目的は明確な場合があります。

そこで必要になるのが、相手の立場で考える力です。

設計担当者、生産技術担当者、購買担当者。

それぞれ仕事の役割が異なり、説明の仕方や気にしていることも違います。

その違いを受け止めながら、ものづくりに必要な情報を整理していく。

これは、加工技術とは別の知識が必要になる仕事です。

そして、ヒアリングは一度で完了するとは限りません。

検討を進める中で新しい疑問が生まれたり、別の条件を確認する必要が出てきたりすることもあります。

その都度、必要なことを確かめていきます。

よく聞くことと、深く理解することは、同じではありません。

(株)アリスが目指しているのは、お客様から聞いた言葉をそのまま受け取るだけでなく、その背景にある目的まで考えられるエンジニアです。

ヒアリング能力も、日々の仕事を通じて磨いていく技術の一つだと考えています。

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