伝えたつもりをなくす。ものづくりに必要な確認の技術。
ものづくりの仕事では、一つの認識の違いが、大きな問題につながることがあります。
図面の寸法は合っているのに、完成した部品が思っていたものと違う。
製作する側では問題ないと判断していた部分が、お客様にとって重要な部分だった。
同じ資料を見ていても、受け止め方が異なることはあります。
だからこそ、(株)アリスでは、製作前の確認を大切にしています。
特に遠方のお客様との仕事では、メールや電話だけで内容を確認することも多くなります。
対面であれば、その場で現物を指さしたり、簡単な図を描いたりして説明できることでも、離れていると伝わりにくい場合があります。
そんなときに役立つのが、情報を可視化することです。
例えば、図面の確認したい部分を示す。
形状や構造について、画像や3Dデータを使って説明する。
必要な場合には、製作前にお客様と資料を共有して、認識を合わせる。
文章だけでは分かりにくい内容も、見える形にすることで理解しやすくなります。
ただし、資料を送れば、それで確認が完了するわけではありません。
大切なのは、相手が何を確認できるようにするのかということです。
製作方法について相談したいのか。
形状の認識を合わせたいのか。
仕様の変更について判断していただきたいのか。
目的が曖昧なまま資料を増やしても、かえって分かりにくくなってしまいます。
そのため、必要な情報を整理し、確認していただきたい部分が伝わるようにすることが重要になります。
また、分からないことを質問するのも、技術の一つだと思っています。
何となく理解したつもりで進める方が、その場では簡単かもしれません。
しかし、後になって認識の違いが分かれば、お客様にも自分たちにも負担がかかります。
だから、必要なことは製作前に確認する。
確認とは、間違いを探すだけの作業ではありません。お互いが安心して仕事を進めるための大切な工程です。
(株)アリスは、加工する技術と同じように、正確に伝え、確認する技術も磨いていきたいと考えています。