生産設備の部品は、交換しやすさまで考える
生産設備の部品は、いつまでも同じ状態で使えるとは限りません。
摩耗する。
傷がつく。
割れる。
変形する。
長く使えば、交換が必要になる部品があります。
だから設備部品をつくるときには、今きちんと使えることだけではなく、次に交換するときのことまで考えられる場合があります。
たとえば、摩耗する部分だけを交換できる構造にする。
部品全体を外さなくても交換できるようにする。
取り付け方向を間違えにくくする。
工具が入りやすい位置にボルトを配置する。
こうした小さな工夫で、保全作業の負担が変わることがあります。
生産設備では、交換作業の時間も大切です。
設備を止めて部品交換をする場合、その時間は生産できません。
部品そのものは安くても、交換に何時間もかかれば現場への影響は大きくなります。
反対に、交換しやすい構造であれば、短い時間で設備を復旧できることがあります。
プラスチック加工でつくられる設備部品にも、交換を前提としたものがあります。
ガイド。
ライナー。
摺動部品。
ローラー。
スペーサー。
製品に接触する受け部品。
摩耗することを前提に、定期的に交換する部品です。
このような部品では、耐久性だけを追いかけるとは限りません。
もちろん長く使えることは大切です。
しかし、設備全体を傷める前に樹脂部品の方が摩耗してくれることに意味がある場合もあります。
交換部品として設計されているなら、交換のしやすさも機能の一部になります。
現場では、実際に交換する人の意見が参考になります。
取り外すときにつかみにくい。
奥まった場所で工具が使いにくい。
上下の向きが分かりにくい。
交換後の位置調整に時間がかかる。
こうした情報は、図面だけでは分からないことがあります。
一度交換した経験から、次の部品を改善することもできます。
(株)アリスでは、設備部品を一個の製品としてだけ見るのではなく、その先の保全作業まで考えることがあります。
取り付ける人。
使う人。
交換する人。
それぞれにとって扱いやすい部品になれば、設備全体の使いやすさにもつながります。
壊れにくくする。
摩耗しにくくする。
そして、必要になったときには交換しやすくする。
生産設備を長く使うためには、こうした視点も大切です。