不安なときほど、目の前の仕事を一つずつ
新しい仕事を任されたとき、少し不安になることがあります。
初めて扱う材料。経験のない加工方法。これまで担当したことのない業務。
うまくできるだろうか。
何か問題が起きたらどうしよう。
そう考えることもあると思います。
私自身、ものづくりの仕事を続ける中で、何度もそうした場面を経験してきました。
特に、最初から解決方法が分かっていない仕事や、他の会社が困っている仕事を引き受けるときには、心配になることもあります。
それでも、仕事は進めなければなりません。
心配だからこそ、先に考えておく
新しい仕事に取り組むとき、分からないことをすべてなくしてから始められるとは限りません。
大切なのは、何が分かっていて、何がまだ分かっていないのかを明確にすることです。
例えば、初めて製作する部品であれば、加工時に起こりそうな問題や、注意が必要な部分を事前に検討します。
使用する材料の特徴、形状による加工の難しさ、品質を確認する方法など、考えられる不安要素を整理します。
社員と仕事を進めるときにも、分からない部分は分からないまま共有します。
ただ不安を伝えるだけではありません。
注意すべきところを確認し、問題が起きた場合の対応も一緒に考えておきます。
そうしておくことで、予想していなかったことが起きても、次に何を確認するべきか考えやすくなります。
落ち込んでも、考えることはやめない
仕事で失敗すれば、悔しいと思うこともあります。
思うように結果が出なければ、落ち込むこともあります。
人間なので、いつも冷静でいられるわけではありません。
私も同じです。
ただ、気持ちが落ち込んでいるときでも、同時に冷静に問題を分析することを大切にしています。
何が起きたのか。
最も影響した原因は何か。
今、何を変えればよいのか。
事実を確認していくと、漠然とした不安が、少しずつ具体的な課題に変わっていきます。
対処するべきことが見えてくると、不思議と気持ちも落ち着いてきます。
冷静になるまで何もしないのではなく、問題を整理しながら冷静さを取り戻していく。
エンジニアとして、大切にしている感覚の一つです。
一人で抱え込まないことも仕事の力
これは、経験豊富な技術者だけに必要なことではありません。
営業事務でも、仕上げ加工でも、慣れない仕事に戸惑うことはあります。
そんなとき、一人で答えを出そうとする必要はありません。
分からないことを伝え、周囲と確認し、一緒に対策を考える。
そうした経験も、少しずつ仕事への自信につながっていくと思います。
(株)アリスでは、最初から何でもできることより、分からないことに向き合い、解決に向けて動けることを大切にしています。
不安がなくなるのを待つのではなく、不安があっても、できることから進めていく。
その積み重ねが、難しい仕事に向き合う力を育てていくと考えています。