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試作の失敗も、次の加工条件になる

2016.02.27

試作品をつくれば、すべてが一度でうまくいくとは限りません。

寸法が狙いどおりにならなかった。

加工後に反りが出た。

思っていたより強度が足りなかった。

組み付けると干渉した。

実際に使うと扱いにくかった。

研究開発や試作では、こうしたことが起こることがあります。

もちろん、加工ミスは減らさなければなりません。

確認不足や単純な間違いを、試作だから仕方がないで済ませることはできません。

しかし、実際につくってみなければ分からなかった結果まで、すべて同じ意味での失敗とは限りません。

たとえば、薄い樹脂部品を加工して反りが出たとします。

その結果から、次は加工する順番を変えることができます。

一度に削る量を減らす。

両面から加工する。

仕上げ前に時間を置く。

固定方法を変える。

最初の結果が、次の加工条件を考える材料になります。

材料選びでも同じです。

想定していた樹脂では摩耗が早かった。

別の材料では滑りが悪かった。

実際に使用したからこそ、違いが分かります。

その情報が、次の材料選定につながります。

研究開発では、結果が予想と違うこと自体が重要な情報になる場合があります。

想定どおりだったこと。

想定と違ったこと。

どちらも次の判断に使えます。

加工する側も、そこから学びます。

なぜ変形したのか。

なぜ寸法が安定しなかったのか。

工具なのか。

加工熱なのか。

固定方法なのか。

材料なのか。

原因を考えます。

そして次の仕事で同じ問題が起きないように、経験として残していきます。

一回目で分かったことが二回目へつながる。

二回目で分かったことが三回目へつながる。

それが積み重なると、最初は難しかった仕事でも少しずつ安定してきます。

(株)アリスでは、うまくいかなかった結果を、そのまま終わらせないことを大切にしています。

なぜそうなったのかを考える。

次に何を変えるのかを決める。

もう一度試す。

その積み重ねが技術になります。

試作の目的は、最初から完璧な答えを出すことだけではありません。

分からないことを一つずつ分かることに変えていくことです。

うまくいかなかった経験も、次に使えば技術になります。

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