手加工と呼ばれる仕事の磨き作業(中編)
磨きも、材質と形状で難易度が変わります。
磨き方や使用する道具を素材ごとに変えています。
例えば、アクリル(PMMA)の磨きであれば、透明度を高めたり、ピアノブラックや鏡面と呼ばれるピカピカに仕上げるためには、磨きや研磨といった、ひとつひとつの工程を丁寧に積み重ねていく必要がありmす。
ポリカーボネート(PC)の透明度を高めるためにはアクリル(PMMA)とは違って、ひとつひとつの工程を丁寧に磨くだけでは機械加工による白化は除去出来ません。下地をしっかり磨いて整えてから透明化処理を行って曇りを除去します。
ABSも鏡面仕上げや塗装などを行う場合の下地と整えるために磨き作業を行います。
またアクリル(PMMA)やポリカーボネート(PC)とは違う磨き方となります。
このように、素材ごとに磨き方や仕上げ方が違うため、基礎的な考え方や基本の作業は同じでも、素材ごとに、もっともマッチングする磨き方をしないと綺麗な表面にはなりません。
作業的には一つの材質が出来るようになれば楽に出来るようになります。まずはひとつの素材を磨けるようになる。その作業を基準として素材に合った方法にカスタマイズしていく。得意な材料が見つかれば徹底して磨くことで特化する。知識だけではなく繰り返す事で体で覚えていく。
作業を繰り返していると、その磨いている素材が硬いのか、柔らかいのか、熱が入りやすいのか。それぞれの材料の違いや特性が分かって来ます。得意な素材と比較しながら磨く素材に合った形に調整していきます。
磨きもバリ取りと同じく、特別な能力ではなく経験の積み重ねです。未経験の場合は頭であれこれ考えずに、磨きながら体と頭で覚えていく。
それが未経験である仕事の覚え方だと考えています。