PEEK部品はどんな場合に切削加工が適しているのか
2026.04.14
PEEK部品を製作する方法として、切削加工と射出成形があります。
では、どちらを選ぶべきでしょうか。
判断するうえで重要なのは、数量だけではありません。
研究開発段階の1個や数個の試作、設計変更の可能性がある部品、高精度を必要とする形状では、PEEK材から直接削り出す切削加工が適する場合があります。
金型を必要としないため、3Dデータや図面の変更にも比較的対応しやすいことが理由です。
また、射出成形では肉厚、抜き勾配、ゲート位置など、成形を成立させるための設計条件があります。
肉厚が非常に大きい形状では、冷却時の収縮、ヒケ、ボイドなどの問題が発生する可能性があります。
そのような形状を無理に成形品へ変更するより、ブロック材から切削した方が合理的なケースがあります。
一方、薄肉で成形しやすい形状にでき、数量がまとまる場合には、金型を製作して射出成形する方が1個あたりのコストを下げられる可能性があります。
PEEKは材料価格も高いため、切削加工では削り落とす材料量もコストに影響します。
つまり、「PEEKだから切削」「200個だから成形」というように、材料名や数量だけで決めることはできません。
必要数量、製品形状、肉厚、精度、設計変更の可能性、今後の継続数量を総合して判断する必要があります。
(株)アリスでは、PEEK部品について切削加工ありきで考えるのではなく、その製品にどの製作方法が適しているのかを検討します。
加工方法そのものを選ぶことも、開発ものづくりでは重要な技術判断です。
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