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グレードで選ぶのではなく、成立条件で選ぶ

2026.02.18

樹脂・プラスチックには、導電、帯電防止、耐熱、難燃、摺動、耐候といった様々なグレードがあります。
それぞれ特定の性能に特化しており、物性表を見れば違いは明確に整理されています。

ただ実際の現場では、「どのグレードか」だけでは判断が止まりません。
同じ帯電防止でも十分な場合もあれば、導電まで落とさないと成立しない場合もあります。
耐熱も同様で、最高使用温度では問題なく見えても、連続使用で歪みが出るケースがあります。

(株)アリスでは、グレード名ではなく「どの状態で成立させるか」から考えます。

例えば静電気対策。
帯電防止と導電はどちらも“静電気を溜めにくい”という点では同じですが、違いは抵抗値にあります。
帯電防止は蓄積を抑える領域、導電は積極的に逃がす領域です。

電子部品を扱う場合、誤作動や破壊を防ぐためには、どこまで電荷を逃がす必要があるのか。
環境や接触条件によって必要なレベルは変わります。
そのため、単純に「帯電防止で十分」とは判断せず、使用環境から逆算して決めていきます。

摺動グレードについても同じです。
摩擦係数が低いという特性だけで選ぶと、相手材との組み合わせや荷重条件によっては摩耗が進むことがあります。
耐熱グレードも、数値上の耐熱温度だけでなく、実際の使用時間や応力のかかり方で結果が変わります。

つまり、グレードは“答え”ではなく“選択肢”です。

現場では、
・どの環境で使われるのか
・何が壊れる要因になるのか
・どこまで許容できるのか

これらを整理し、その条件に対してどのグレードが妥当かを判断します。

結果として、基本グレードで成立することもあれば、
特殊グレードでなければ成立しないケースもあります。
また、性能だけでなくコストとのバランスも含めて最適解を決めていきます。

(株)アリスでは、
材質選定を「スペックを満たす作業」としてではなく、
「使用条件の中で成立させる判断」として捉えています。

現時点では、
グレードの違いを見るのではなく、成立条件から逆算することが、最も再現性の高い選び方だと考えています。

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