試作と量産の間を、どう成立させるか
試作はできても、量産で成立しない。
量産はできても、開発段階の柔軟さがない。
(株)アリスでは、この間にある仕事を扱っています。
プロトタイプから実際に使われる部品、製造ラインで使われる治具まで、段階を分けずに向き合います。基準にしているのは「どうすれば成立するか」です。
案件ごとに条件は変わります。
材質、形状、用途、数量。
同じものが繰り返されることの方が少なく、前提が毎回異なります。そのため、対応力というよりも、条件を整理し、どこに制約があるのかを見極めることが重要になります。
また、すべてを自社で完結させているわけではありません。
社内の製造現場だけでなく、外注先や仕入先とも連携しながら進めます。どこを内製し、どこを外に任せるのか。品質・納期・コストを踏まえて、その都度判断します。一つのやり方に固定せず、最適な組み合わせで成立させています。
業務は分業されているようで、実際にはつながっています。
見積で決めた内容が発注に影響し、発注の仕方が現場の負荷を変え、最終的な納期や品質に返ってきます。メールや電話でのやり取り、見積、受発注、生産管理といった一つひとつの業務は独立していません。どこかで判断を誤ると、後工程でズレが顕在化します。
そのため、事務業務も単なる処理ではなく、調整機能として位置付けています。
お客様、外注先、社内、それぞれの前提は揃っていないことが多く、そのズレを早い段階で整えることが、結果の安定につながります。小さな違和感をそのままにせず、どこに原因があるのかを見ていくことが求められます。
決まりごとだけで回る仕事ではありません。
現場で起きていることを踏まえて、その都度どうするかを決めていく必要があります。(株)アリスでは、正しさよりも「その状況に対して妥当かどうか」を重視しています。
対応領域が広いのも、最初から狙ったものではありません。
一つひとつの案件に対して必要なことを積み重ねてきた結果です。条件が変わる中で成立させ続けてきたことが、今の形につながっています。
(株)アリスでは、仕事を作業としてではなく、成立させるものとして捉えています。
現時点では、この考え方を前提に業務を組み立てています。