20・60・20の構造と当事者意識の分布
(株)アリスでは、組織やチームの状態を捉える際に、いわゆるパレートの法則(80対20の法則)をベースにしながら、より現場感に近い形として「20・60・20」の構造で考えることがあります。
この考え方では、組織内の人材は大きく3つの層に分かれます。
- 約20%:コアとなる推進層(全体を前に進める力)
- 約60%:状況に影響される中間層(環境によって動きが変わる層)
- 約20%:抵抗・停滞要因となる層(方向性にブレーキがかかる層)
この構造は固定された評価ではなく、環境やリーダーシップによって入れ替わる流動的なものとして捉えています。
特に重要なのは、このバランスが崩れたときの組織の挙動です。
コアとなる推進層が一定以上存在しない場合、全体の方向性は中間層ではなく、少数の強い影響力を持つ層に引っ張られる傾向があります。その結果として、組織全体の動きや判断基準が不安定になることがあります。
(株)アリスでは、この構造を単なる人の分類ではなく、「当事者意識の分布」として捉えています。
中心に近いほど責任感と当事者意識が強く、外側にいくほど関与が受動的になります。
このイメージは同心円構造に近く、中心が「責任の核」となり、外側に向かうにつれて関与の濃度が薄れていきます。
- 中心:強い当事者意識(主体として判断・実行)
- 中間層:状況依存型(環境や関係性で変化)
- 外側:受動層(関与が限定的・他責傾向)
ただし(株)アリスでは、この分布を固定的な「良し悪し」ではなく、状態として捉えています。
人の能力そのものに大きな差があるというよりも、どの位置にいるかによって発揮される力が変わるという理解です。
つまり重要なのは、個人を分類することではなく、
コア層をどう維持・育成し、中間層をどう前向きに引き上げるかという設計になります。
(株)アリスは、開発試作という不確定要素の多い領域において、このような構造理解をベースに、チーム全体の再現性と安定性を高めるものづくりを行っています。