見える世界は、磨いた分だけ変わっていく
同じ図面を見ても、気づく人と気づかない人がいます。
同じ試作品を見ても、改善点が見える人もいれば、そのまま完成品として受け取る人もいます。
その違いは、目の良さではありません。
日々どれだけ考え、経験し、自分を磨いてきたかの違いです。
(株)アリスでは、技術とは「見える範囲を広げること」だと考えています。
経験を積めば積むほど、以前は気づかなかったことに気づけるようになります。
加工方法の違い。
材料のわずかな変化。
組み立てやすさ。
使う人の立場。
品質に影響する小さな違和感。
それらは、突然見えるようになるのではありません。
毎日の積み重ねによって、少しずつ視界が広がっていくのです。
私は、その感覚がアクリル(PMMA)の透明化とよく似ていると思っています。
加工した直後のアクリルは、形は見えていても、どこか曇っています。
しかし、一つひとつ丁寧に磨き上げていくと、少しずつ透明度が増し、その向こう側まではっきりと見えるようになります。
人も同じではないでしょうか。
経験を積み、失敗を重ね、悩み、考え続けることで、自分の見えている世界は少しずつ変わっていきます。
以前は問題だと思っていたことが、実は問題ではなかったと気づくこともあります。
逆に、気にも留めなかった小さなことが、本当に大切なポイントだったと分かることもあります。
だから(株)アリスでは、技術だけを磨けばよいとは考えていません。
ものの見方を磨くこと。
判断する力を磨くこと。
相手の立場を想像する力を磨くこと。
そうした積み重ねが、人としての成長につながり、ものづくりの品質にも表れてくると考えています。
修羅場や困難は、決して望みたいものではありません。
それでも、真剣に仕事へ向き合い、一つひとつ乗り越えた経験は、必ず自分の視界を広げてくれます。
それは知識だけでは得られない、自分自身で積み重ねた財産です。
(株)アリスは、毎日の仕事を通して技術を磨くだけでなく、人としての視野も磨き続ける会社でありたいと考えています。
曇りのない視界で、お客様の課題を見つめること。
そして、その先にある本当の価値まで見据えたものづくりを続けること。
その姿勢を、これからも大切に育ててまいります。