自分の役割が分かると、仕事の見え方が変わる。
「この仕事だけやっておいて。」
仕事を始めたばかりの頃は、まず教えられたことを正確に行うことが大切です。
決められた手順を覚える。
分からないことは確認する。
任されたことを最後まで行う。
それが仕事を覚える最初の一歩です。
ただ、(株)アリスでは、慣れてきたあとも「言われたことだけをする」で終わる仕事にはしたくないと考えています。
大切なのは、
「自分は、この仕事の中で何を担っているのか。」
を少しずつ理解していくことです。
例えば営業事務では、見積書や納品書を作る仕事があります。
でも、書類を作ることだけが役割ではありません。
お客様から届いた情報を社内へつなぐ。
材料や納期を確認する。
協力会社と連絡を取る。
製造が進みやすいように必要な情報を整える。
そして、完成した製品がお客様へ届くまでを支える。
一つひとつの作業の先に、仕事全体をつなぐ役割があります。
製造でも同じです。
機械へ材料をセットする。
加工する。
仕上げる。
寸法を測る。
それぞれ大切な作業ですが、目的は作業そのものではありません。
安全に加工し、求められた品質を確認し、次の工程へ良い状態で渡す。
そこまでが役割です。
機械加工の経験を重ねれば、さらに考える範囲は広がります。
図面どおりに加工できるかだけではなく、
どの工具を使うのか。
どの順番で加工するのか。
どう固定すれば安定するのか。
もっと加工しやすい方法はないか。
求められている精度を、どうすれば安定して出せるのか。
自分の役割が分かってくると、同じ作業をしていても見えるものが変わります。
「言われていないから、ここまででいい。」
ではなく、
「次の人が仕事をしやすい状態になっているか。」
「何か先に伝えておくことはないか。」
「今の方法で本当に問題はないか。」
と考えられるようになります。
もちろん、最初からそこまで求めているわけではありません。
まずは教わったことを正しく行う。
経験を重ねながら、その作業が何のためにあるのかを知る。
前後の工程が見えるようになる。
そして少しずつ、自分で判断できる範囲を広げていく。
仕事を覚えるとは、そういうことでもあります。
ものづくりは、一人では完成しません。
営業事務が情報をつなぐ。
製造が形にする。
検査が確認する。
仕上げや梱包を行い、お客様へ届ける。
それぞれが自分の役割を果たすことで、仕事全体がつながっていきます。
(株)アリスでは、「何をするのか」だけではなく、
「その仕事は、何のためにあるのか。」
「自分は、その中でどんな役割を担っているのか。」
まで理解できる人に育ってほしいと考えています。
自分の役割が分かると、目の前の作業にも意味が見えてきます。
そして、見える範囲が広がるほど、自分で考えられる仕事も少しずつ増えていきます。