東大阪の研究開発現場から生産現場までの「ものづくり」なら【株式会社アリス】試作サンプル、切削加工、精密部品加工、可視化部品製作、透明化処理、現物からの製作、単品OK

日高見国は、東日本だけの孤立した世界だったのか

2014.07.26

日高見国を東日本の大きな地域世界として考えると、一つ注意したくなります。

東国だけが独立して存在していたわけではありません。

常陸から海岸を南へ進めば房総。

北へ進めば福島、宮城、さらに東北。

内陸へ入れば関東平野があり、その先には甲信があります。

日本海側へ抜ける道もあります。

つまり東国世界も、列島全体のネットワークの一部です。

鹿島・香取周辺で見てきた水運。

印旛の地域社会。

常陸。

さらに北の東北。

それらが互いにつながりながら、西の地域とも交流していた。

だから「東日本連合」と言っても、西と完全に対立する巨大国家を最初から
想像する必要はありません。

むしろ複数の地域が連携する広いネットワークだった可能性を考える方が面白い。

必要な時は協力する。

普段は別々に暮らす。

交易する。

婚姻する。

時には争う。

現代の国家より、もっと柔らかい関係です。

その世界へ、大和を中心とする中央集権的な制度が伸びてくる。

そこで、それまで曖昧だった境界に新しい線が引かれていく。

誰が税を取るか。

誰が兵を動かすか。

誰の命令に従うか。

政治的な境界がはっきりしていく。

日高見国を考える面白さは、消えた王国を探すことだけではありません。

国家というものがまだ固まる前、人間がどうつながっていたのかを
見るところにあるのだと思います。

                 一覧へ戻る
アリスの仕事に対する想いを見る オリジナルサンプル制作