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早く報告できる現場が、問題を小さくする。

2021.06.01

ものづくりでは、ミスを完全になくすことは簡単ではありません。

初めて扱う材料。

複雑な形状。

短い納期。

工程途中で変更される条件。

さまざまな要素が重なる中で、想定していなかった問題が起きることがあります。

そのときに重要なのは、ミスが起きたことだけではありません。

どの段階で気づき、どれだけ早く共有できるかです。

(株)アリスでは、失敗や違和感に気づいたとき、まず作業を止めて報告することを大切にしています。

寸法が少し違うように感じる。

仕上がりが、いつもの状態と異なる。

図面の解釈に自信がない。

加工中の音や材料の反応に違和感がある。

まだ不具合と決まっていない段階でも、早く共有すれば、確認できる選択肢が多く残っています。

工程を一度止めて測定する。

図面やデータを再確認する。

加工条件を変更する。

お客様へ相談し、対応方法を検討する。

早い段階であれば、小さな修正によって継続できる場合があります。

反対に、報告が遅れるほど、問題の影響は広がります。

後工程まで進んでしまう。

別の部品にも同じ条件を使ってしまう。

検査や出荷の直前に発覚する。

その結果、手戻りや再製作が大きくなる可能性があります。

人を強く責める職場では、ミスに気づいても報告をためらいやすくなります。

怒られるかもしれない。

自分で直してから伝えよう。

できれば誰にも知られたくない。

そう考えている間にも、問題は見えにくくなります。

品質を守るために必要なのは、ミスを隠したくなる環境ではなく、早く相談できる関係です。

ただし、何でも周囲に任せればよいわけではありません。

どのような状態なのか。

いつ気づいたのか。

それまでに何を行ったのか。

自分では、どこに原因があると考えているのか。

分かる範囲を整理して伝えることで、次の判断がしやすくなります。

失敗を報告することは、責任から逃げることではありません。

問題を広げず、品質と納期を守るための責任ある行動です。

(株)アリスでは、失敗そのものよりも、その後にどのように向き合ったかを大切にしています。

気づいた時点で止まり、正直に共有し、周囲と一緒に対応を考える。

その行動が問題を小さくし、次の改善へつながっていくと考えています。

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