古墳は、なぜ水辺から見える場所に造られたのか
2014.07.11
巨大古墳を上空から見ると、その形ばかりに目が行きます。
前方後円墳。
方墳。
円墳。
でも昔の人は空から見ていません。
では、どこから見ていたのでしょう。
道から。
田畑から。
そして水の上からです。
もし大きな古墳が水路の近くにあり、船からよく見える場所に造られていたなら、それは死者の墓であると同時に、強烈な目印だった可能性があります。
「あの大きな墓が見えたら、あの勢力の土地だ」
そんな認識があっても不思議ではありません。
現代なら、高層ビルやタワーが遠くから街の位置を知らせます。
古代なら巨大な墳丘が似た役割をしたかもしれない。
しかも古墳を造れるということ自体が、その地域の力を示します。
これだけの土を動かせる。
これだけの人を集められる。
これだけの食料を用意できる。
遠くから見える墓は、死者を讃えるだけでなく、生きている勢力の力を見せるものでもあったでしょう。
そう考えると、古墳と津と水路を一緒に見る意味が出てきます。
古墳は山のような墓ではなく、古代社会の看板だった可能性もあります。
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