都市を探すなら、まず「食べられるか」を考える
2014.07.10
人が何千人も集まる場所には、必ず食料が必要です。
これは当たり前ですが、歴史を考える時には意外と忘れられます。
巨大な宮殿があった。大きな祭祀が行われた。巨大古墳が築かれた。
それを支えた人たちは、毎日何を食べていたのでしょう。
米だけではありません。
魚。
貝。
獣。
木の実。
野菜。
塩。
水。
それらを安定して確保できなければ、大きな集落は続きません。
だから水辺は強い。
漁ができる。水が使える。田畑をつくれる。船で不足したものを運べる。
河内湖も香取海も吉備も、水が人を運んだだけではありません。人を食べさせる仕組みを持っていました。
そして食料に余裕ができると、全員が食べ物を取る仕事をしなくてよくなります。
船を作る人。
土器を作る人。
鉄を扱う人。
祭祀をする人。
地域をまとめる人。
兵士になる人。
社会が複雑になります。
つまり「大きな勢力が存在した」という話の一番下には、いつも食料があります。
歴史の主人公は王ではなく、案外、米と魚だったのかもしれません。
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