効率だけでは決められない、ものづくりの仕事
製造業では、効率を考えることが大切です。
加工時間を短縮する。材料の無駄を減らす。作業の段取りを見直す。できるだけ少ない工程で、必要な品質を実現する。
こうした改善は、ものづくりを続けていくうえで欠かせません。
しかし、仕事のすべてを効率だけで判断してよいのかというと、そうではないと思います。
例えば、お客様から図面をいただいたときのことを考えてみます。
図面に必要な情報がそろっていれば、そのまま見積りや製作を進めることもできます。
一方で、図面に書かれている内容だけでは、使用目的や必要な品質が十分に分からない場合もあります。
そんなとき、電話やメールで確認したり、必要に応じて打ち合わせを行ったりすることがあります。
その分、時間はかかります。
しかし、使用環境や組み立て方法、製作上の優先事項が分かれば、材料や加工方法について別の選択肢を検討できることもあります。
最初に時間をかけて確認したことで、後からの手戻りを防げる場合もあります。
また、お客様との何気ない会話から、別の課題が見えてくることもあるでしょう。
仕事を進めるうえで必要な情報は、必ずしも図面や注文書だけに書かれているわけではありません。
もちろん、何でも時間をかければよいというものではありません。
相手の時間を必要以上に奪わないことも大切です。
短時間で済ませられる仕事は、できるだけ効率よく進める。
その一方で、必要な確認や相談まで省略しない。
このバランスが重要だと考えています。
(株)アリスは、樹脂加工、金属加工、ゴム加工など、自社加工と国内協力会社の技術を組み合わせながら、さまざまな製作案件に対応しています。
研究開発で使用する試作品も、生産現場で使用する治具や機械部品も、それぞれに目的があります。
その目的を理解するためには、図面や数字だけでなく、人と話すことが必要な場面もあります。
時間を短縮することと、必要な時間をかけること。
どちらか一方が正しいのではありません。
目の前の仕事にとって、何が大切なのかを考える。
(株)アリスは、効率と人との関わりの両方を大切にしながら、ものづくりに向き合っていきたいと考えています。