仕事は、最初から「好き」でなくてもいいと思っています
仕事を始めるときから、「これが自分のやりたい仕事だ」とはっきり分かっている人ばかりではないと思います。
私自身もそうでした。
製造の仕事を経験し、運送の仕事をし、その後は営業へ移りました。
さらに仕事を続ける中で、設備やFA、空調、油圧・空圧、クリーンルーム、特注設備、量産部品など、さまざまな分野に関わってきました。
最初から今の仕事を目指して、一直線に進んできたわけではありません。
一つの仕事を経験する。
できることが増える。
すると、それまで分からなかったことが少し見えるようになる。
そこから「もう少しやってみたい」と思うことがありました。
私は、仕事とはそういうものでもいいと思っています。
(株)アリスでも、最初から仕事の面白さが分かるとは考えていません。
例えば仕上げ加工。
最初は、加工された製品のバリを取る。
表面を整える。
傷をつけないように扱う。
まずは教えてもらったことを覚え、間違えずにできるようになるだけで精いっぱいだと思います。
ところが、何度も製品を触っていると少しずつ違いが見えてきます。
同じプラスチック樹脂でも、材質によって削れ方が違う。
透明な部品は、小さな傷でも目立ちやすい。
薄い形状は、少し力を入れすぎるだけでも仕上がりに影響する。
最初は「バリを取るだけ」に見えていた仕事の中に、少しずつ判断する部分が見えるようになります。
営業事務でも同じです。
最初は受発注の入力や書類作成、電話やメールへの対応を覚えます。
仕事の流れが分かってくると、
「この材料は早めに確認しておこう」
「この納期なら製造へ先に伝えた方がいい」
「この変更は、そのまま進めず一度確認しよう」
と、自分で少し先を考えられるようになります。
できることが増えると、仕事の見え方は変わります。
言われたことをするだけだった仕事に、自分の判断が加わる。
昨日まで気づかなかったことに気づける。
自分が少し早く動いたことで、周囲の仕事がスムーズに進む。
その小さな手応えが、仕事への興味につながることがあります。
私は、最初から「仕事が好き」である必要はないと思っています。
まずやってみる。
一つ覚える。
もう一度やってみる。
前回より少しできるようになる。
その繰り返しの中で、「ちょっと面白い」が生まれれば十分です。
夢中になれる仕事は、最初から見つかっているものだけではありません。
目の前の仕事に関わり、できることが増えていく中で、少しずつ育っていくこともある。
(株)アリスでは、そんな仕事との出会い方も大切にしています。