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人も工程も、平均化より適材適所で考える。

2021.05.25

安定した組織をつくるために、全員が同じように仕事をできる状態を目指す考え方があります。

誰が担当しても、同じ手順で同じ結果を出せる。

一定の品質を守るためには、標準化や基本ルールが必要です。

しかし(株)アリスでは、すべてを均一にすることだけが、組織の強さではないと考えています。

人には、それぞれ異なる特性があります。

物事を論理的に整理することが得意な人。

現物を見ながら、細かな違いに気づける人。

新しい方法を考えることが得意な人。

一つの作業へ集中し、丁寧に仕上げることが得意な人。

相手の話を聞き、必要な情報をつなげられる人。

この違いをなくして全員を平均的にするよりも、それぞれの特性が活きるように仕事を組み立てたほうが、全体として高い力を発揮できる場合があります。

これは、加工工程を考えるときにも似ています。

すべての形状を一つの機械や工法で製作しようとすると、品質やコスト、納期に無理が生じることがあります。

切削加工が適した部品。

成形を選んだほうがよい数量。

専門的な表面処理や溶接が必要な仕事。

案件の条件に合わせて工法や設備、協力会社を選ぶことで、全体としてより良い結果をつくることができます。

人の役割も同じです。

全員に同じ能力を求めるのではなく、仕事に必要な力と、その人の特性を組み合わせる。

苦手な部分は別の人や仕組みで補い、得意な部分はさらに伸ばす。

そのほうが、無理が少なく、再現性のある仕事の流れをつくりやすくなります。

もちろん、得意なことだけを行い、基本的な責任を果たさなくてもよいわけではありません。

情報を共有する。

約束を守る。

問題があれば報告する。

必要なときには周囲と協力する。

仕事を成立させるための基本は、全員に求められます。

その共通の土台を持ったうえで、個々の強みを活かすことが大切です。

人材育成も、短所をなくして同じ形へ整えることだけではありません。

本人の強みを理解し、どのような役割で価値を生み出せるのかを一緒に考えることです。

長所が伸びれば、周囲から任される仕事が増えます。

自分の得意を通じてチームへ貢献できれば、仕事への自信や当事者意識も育っていきます。

(株)アリスでは、人も加工方法も、単純に平均化するのではなく、それぞれの特性を見極め、最適な場所で活かすことを大切にしています。

違いを弱点として消すのではなく、組み合わせることで力に変える。

その考え方が、開発試作の品質と、新しい価値を生み出す組織づくりにつながると考えています。

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