人の意見を聞くことで、仕事の幅が広がる
仕事をしていると、自分とは違う考え方に出会うことがあります。
同じ図面を見ても、加工する人と検査する人では、注目する部分が異なることがあります。
営業事務と製造担当者でも、気になることは違うかもしれません。
それぞれの立場や経験によって、仕事の見え方が変わるからです。
例えば、お客様から新しい治具の製作について相談があったとします。
製造担当者は、形状や材料、加工方法を中心に考えるかもしれません。
営業事務は、必要な情報がそろっているか、希望納期や手配条件に問題がないかを確認します。
協力会社は、自社の設備や専門技術をもとに、別の製作方法を提案できる場合があります。
どの立場にも、それぞれの役割があります。
一人の考えだけでは見落としていたことも、別の人の意見を聞くことで気づける場合があります。
もちろん、意見が違うこともあります。
加工しやすい方法と、組み立てやすい方法が一致しないこともあるでしょう。
製作コストを抑えられても、納期が長くなる場合もあります。
そんなとき、どちらが正しいかをすぐに決めるのではなく、それぞれが何を重視しているのかを理解することが大切です。
相手の意見を聞くことは、必ずしもその意見に従うことではありません。
自分の考えを持ちながら、別の視点を知ることです。
そのうえで、品質、コスト、納期、使用目的などを整理し、仕事に適した方法を考えていきます。
また、経験の浅い人の意見が、仕事を見直すきっかけになることもあります。
長く同じ仕事をしていると、当たり前になってしまう手順があります。
初めてその仕事をする人が疑問を持つことで、改めて理由を確認する機会になる場合もあります。
反対に、経験豊富な人の話を聞くことで、過去の失敗や工夫を学ぶこともできます。
立場や経験が違うからこそ、知ることのできる内容があります。
(株)アリスは、樹脂加工、金属加工、ゴム加工など、自社加工と国内協力会社の技術を組み合わせながら、研究開発から生産現場までのものづくりに関わっています。
自分たちが持っている知識や設備だけですべてを解決しようとは考えていません。
必要なときには、専門技術を持つ人の意見を聞き、協力しながら製作方法を考えます。
仕事を通じて新しい知識を得ることは、自分のできることを広げることにもつながります。
一人で考える時間も大切です。
同じように、人の考えを聞く時間にも価値があります。
それぞれの知識や経験を持ち寄り、よりよい方法を見つけていく。
そうした仕事の進め方を、これからも大切にしていきたいと考えています。