最後に見る人は、お客様の立場で見る。
製品が完成したからといって、仕事が終わったわけではありません。
(株)アリスでは、製品をお客様へお届けする直前の確認も、ものづくりの大切な工程だと考えています。
受注した内容を確認し、材料を手配する。
加工し、仕上げを行い、寸法を確認する。
必要な書類を揃え、梱包して出荷する。
一つの製品がお客様のもとへ届くまでには、いくつもの仕事があります。
それぞれの工程できちんと仕事をしていても、最後の受け渡しで不足があれば、それまで積み重ねてきた品質をそのまま届けることはできません。
だから、梱包する直前にもう一度製品を確認します。
寸法や外観に問題はないか。
数量は合っているか。
必要な図面や検査記録、付属品は揃っているか。
製品に合った梱包になっているか。
輸送中に傷や変形が起きない状態になっているか。
ここで見るのは、単に「加工が終わっているか」ではありません。
「この状態でお客様へ渡して大丈夫か。」
という視点です。
製作を担当した人は、どう加工したか、寸法が出ているか、仕上がりに問題がないかという視点で製品を見ています。
一方、最後に確認する人は、
「受け取ったときに困ることはないか。」
という視点で見ることができます。
同じ製品でも、立場が変われば見えるものも変わります。
数量は揃っていても、識別しにくい。
製品は問題なくても、付属する資料が不足している。
加工としては完成していても、梱包方法をもう少し工夫したほうが安心できる。
そんなことに、最後の工程で気づく場合もあります。
そして、そこで見つかったことをその場だけで終わらせないことも大切です。
「次回は仕上げの段階でここを確認しよう。」
「検査項目に加えたほうがいい。」
「この製品は、加工前から梱包方法を考えておいたほうがいい。」
最後に見つけた気づきを前の工程へ戻すことで、次の仕事は少し良くなります。
最終確認は、誰かの仕事の間違いを探すためのものではありません。
それぞれの工程でつくられてきた品質を受け取り、最後にお客様の立場から整える仕事です。
加工が終わったところが、ものづくりの終わりではありません。
お客様が安心して受け取れる状態になって、初めて一つの仕事が完成する。
(株)アリスでは、製品だけでなく、情報や梱包、受け渡しまで含めて品質だと考えています。
最後まで丁寧に仕事をつなぐこと。
その積み重ねが、次の仕事でも声を掛けていただける信頼につながっていくと思っています。