同じ部品でも、使う場所が変われば条件も変わる
見た目が同じ部品でも、使われる場所が違えば必要な性能は変わります。
同じ形。
同じ寸法。
一見すると、同じものをつくれば使えるように見えるかもしれません。
けれど、ものづくりでは使用環境を確認することが大切です。
室内で使うのか。
屋外で使うのか。
水に触れるのか。
薬品に触れるのか。
熱がかかるのか。
摩擦があるのか。
荷重がかかるのか。
電気的な絶縁が必要なのか。
条件が変われば、適した材質も変わります。
特にプラスチックや樹脂材料には、それぞれ異なる特徴があります。
ある材料は耐薬品性に優れている。
別の材料は耐熱性が高い。
摩擦が少ない材料もある。
寸法安定性を重視した材料もある。
透明性が必要な用途では、使える材料が限られることもあります。
だから、形だけで材料を決めることはできません。
研究開発では、同じ形の部品を違う環境で試すことがあります。
常温では問題なかった。
しかし温度を上げると変化した。
水の中では問題なかったが、別の薬品では状態が変わった。
こうした結果から、次の材料を検討することがあります。
生産設備でも同じです。
同じガイド部品でも、乾いた場所で使うものと、洗浄液がかかる場所で使うものでは条件が違います。
搬送速度が違えば摩耗の仕方も変わります。
重いものを支えるのか、軽い製品を案内するだけなのかでも必要な強度は変わります。
使用条件を知らずに、以前と同じ材料を使えばいいとは限りません。
だから、新しい用途で使うときには確認します。
どんな場所で使うのか。
どんな力がかかるのか。
どのくらいの期間使うのか。
何を一番重視するのか。
条件を整理した上で、材料と加工方法を考えます。
(株)アリスでは、部品の形だけを見るのではなく、その部品が置かれる環境もものづくりの条件として考えます。
同じ図面でも、使い方が変われば求められるものが変わることがあります。
形をつくるだけではなく、使われる場所まで考える。
その部品が実際の現場で役割を果たすために、大切なことです。