人は、水が引いた土地へただ住んだのではない
2014.08.02
河内湖の変化を見ていると、人間のすごさが分かります。
土地が乾いたから住んだ。
それだけではありません。
水が完全に消えていない場所へ入っていく。
湿地を使う。
川を掘る。
排水する。
土を盛る。
畦を作る。
田を広げる。
洪水が来れば直す。
また川が変わる。
また直す。
それを何世代も続ける。
私たちが今「自然」と呼んでいる日本の風景のかなりの部分は、人間が長い時間を
かけて自然と折り合いながら作ってきたものです。
田んぼもそう。
ため池もそう。
水路もそう。
河川もそうです。
古墳についても、墓だけとして見ると少し小さくなる場合があります。
巨大な盛土です。
周囲には堀があります。
高低差を作ります。
水路の近くにつくられることもある。
だから一部の古墳については、墓としての役割だけでなく、周囲の水の流れや
土地利用との関係も一緒に見てみたくなります。
「治水施設だった」と単純に決めるのではありません。
でも、あれほど大量の土を動かした構造物が、周囲の水環境と無関係だったのか。
そこは考える価値があります。
古代人は、私たちが思う以上に土地を作って来たと推測できます。
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