「お互いさま」は、日本の古い社会の知恵だった
2013.10.01
「お互いさま」という言葉があります。
とても短い言葉ですが、私は日本の共同体をよく表していると思っています。
誰かに助けてもらった。
だから必ず、その人へ同じだけ返さなければならない。
そういう取引ではありません。
今度、別の誰かを助ければいい。
そして自分が困った時には、また誰かが助けてくれる。
助け合いが、人から人へ回っていく。
それが「お互いさま」だった。
縄文のような小さな共同体では、この仕組みがなければ生活そのものが難しかったはずです。
狩りに失敗する日もある。
病気になることもある。
災害もある。
子どもも生まれる。
老人にもなる。
いつも同じ人が強いわけではない。
だからこそ、
できる時に、できる人が支える。
これが一番合理的だった。
私は、日本の助け合いの文化は、単なる美徳から生まれたのではないと思っています。
何千年も一緒に生きる中で身につけた、
暮らしの技術
だった。
「お互いさま」は優しい言葉です。
でもその奥には、
一人では生きられないことを知っていた日本人の知恵
が残っているのだと思います。
新着記事
人気記事
カテゴリー
アーカイブ