日本人は、なぜ困った人を「放っておけなかった」のか
2013.09.30
昔の日本には、
困っている人を放っておかない。
そんな感覚が強くありました。
もちろん昔の人が全員親切だったわけではありません。
冷たい人もいたでしょう。
けんかもある。
仲間外れもあった。
でも共同体全体として考えれば、誰かを完全に見捨てることは、自分たちの暮らしを弱くすることでもありました。
病気の人がいれば仕事が減る。
親を失った子どもがいれば、その子を育てる人が必要になる。
老人には長年の経験がある。
けがをした人も、治ればまた働ける。
だから、
役に立たない人を切り捨てる
という考え方より、
今できない人を、できる人が支える
という考え方の方が自然だった。
それは情けだけではありません。
共同体を続けるための知恵です。
誰でも、いつか助けられる側になる。
だから元気な時には助ける。
私は、この感覚が日本の「お互いさま」という言葉につながっていると思っています。
助ける人と、助けられる人を固定しない。
今日は私が助ける。
明日は私が助けられるかもしれない。
そのゆるやかな関係が、地域を強くしていた。
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