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加工方法は、形だけでは決まらない

2016.02.05

同じような形の部品でも、加工方法が同じになるとは限りません。

研究開発用の試作品、実験治具、生産設備部品、小ロット部品など、ものづくりの現場では一つひとつ条件が違います。

材質が違う。

必要な精度が違う。

数量が違う。

使用する場所が違う。

納期が違う。

こうした条件によって、どのように加工するかも変わってきます。

たとえば、樹脂の板から部品を削り出す場合でも、最初からすべての形を一度に加工できるとは限りません。

どの面を最初に加工するのか。

どこを基準にするのか。

途中で材料を持ち替える必要があるのか。

加工後に薄くなった部分が変形しないか。

工具が届くのか。

穴や溝をどの順番で加工するのか。

加工を始める前から考えることがあります。

特に試作加工や一品加工では、同じものを何十個もつくって条件を調整するわけではありません。

一個目から、目的に合ったものをつくる必要があります。

だからこそ、過去の経験が役に立ちます。

以前似た形を加工したことがある。

同じ材料を使ったことがある。

薄い部分が変形した経験がある。

固定方法を工夫したことがある。

そうした経験を使いながら、今回の仕事に合う方法を考えます。

ただし、経験だけで決めてしまうわけでもありません。

研究開発の仕事では、今まで扱ったことのない形や条件に出会うことがあります。

その場合は、加工方法そのものを考え直す必要があります。

必要なら簡単な治具をつくる。

工具を変える。

加工する方向を変える。

一度に削らず、何回かに分けて加工する。

場合によっては、他の加工方法や外部の技術を使うことも考えます。

ものづくりでは、「この形だからこの加工」という一つの答えがいつもあるわけではありません。

同じ形でも、目的が違えば考え方が変わります。

同じ材質でも、必要な精度や数量によって方法が変わります。

(株)アリスでは、加工方法を機械だけで決めるのではなく、その仕事全体を見ながら考えます。

何のための部品なのか。

どこが重要なのか。

どうすれば安定してつくれるのか。

どうすれば次の工程へつなげられるのか。

その一つひとつを考えながら加工方法を決めていきます。

加工とは、材料を削ることだけではありません。

どうつくるかを考えるところから、ものづくりは始まっています。

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