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鬼になったのは、本当に悪い人だったのか

2014.06.08

各地の伝承には鬼が出てきます。

山に住む鬼。

峠を越える鬼。

村を襲う鬼。

そして最後には英雄に退治される。

話としては分かりやすいです。

でも、その鬼は本当に最初から「悪」だったのでしょうか。

中央の支配に従わなかった地域の人。

山で独自の暮らしをしていた人。

税を拒んだ集団。

交易路を押さえていた人。

あるいは、支配する側から見て危険な存在。

そういう人たちが後世に鬼として描かれた可能性は考えられます。

もちろん、鬼伝承のすべてを「抵抗勢力」に置き換えるのは乱暴です。

疫病や自然災害、死者への恐れから生まれた鬼もいるでしょう。

でも、英雄が鬼を退治する物語には、時々政治的な匂いがあります。

誰が英雄なのか。

誰が鬼なのか。

物語を作ったのは誰なのか。

鬼の側の話は残っているのか。

そこを考えるだけで、昔話の見え方が変わります。

もしかすると、鬼と呼ばれた人にも家族がいた。

村があった。

守りたい土地があった。

そう考えると、鬼退治は英雄物語ではなく、征服の記憶だった可能性も出てきます。

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