バリ取りは、製品の品質を完成させる仕事。
(株)アリスでは、板材や丸棒から切削加工を行い、試作品や治具、機械部品などを製作しています。
工作機械による加工が終われば、製品の形状はほぼ完成します。
しかし、すべての部品が機械加工だけで、そのまま納品できる状態になるわけではありません。
切削加工では、刃物が材料から抜ける部分や、材料がわずかに逃げた部分にバリが残ることがあります。
このバリをデザインナイフや専用工具で丁寧に取り除く作業が、手加工によるバリ取りです。
一見すると、出っ張った部分を取り除くだけの簡単な作業に見えるかもしれません。
しかし、バリを残せば、部品の組み付けや動作に影響することがあります。
反対に、必要以上に削れば、角の形状や寸法を崩してしまいます。
外観を整えるだけでなく、図面で求められている形を守りながら、不要な部分だけを取り除かなければなりません。
また、材料によってバリの出方や取りやすさも異なります。
比較的きれいに取り除ける材料もあれば、刃物を当てる方向や力加減によって、欠けや白化が生じやすい樹脂もあります。
薄肉形状や細い部分では、仕上げ中に力を掛けすぎると変形する可能性もあります。
そのため、製品の材質や形状を見ながら、工具や作業方法を変える判断が必要です。
(株)アリスでは、手加工を機械加工の後に行う付属的な作業とは考えていません。
機械でつくられた形状を確認し、お客様が使用できる品質へ整える、ものづくりの最終工程の一つです。
仕上げを担当する人が、小さな違和感や加工状態に気づくことで、前工程の改善につながることもあります。
バリの発生が多い場所。
工具の状態が仕上がりに与えた影響。
加工方法を変えたほうがよい部分。
手加工を通じて得た情報を加工側へ戻すことで、次の製作では機械加工そのものを改善できる場合があります。
バリ取りは、特別な才能がなければできない仕事ではありません。
基本を学び、繰り返し経験し、材料や形状ごとの違いを理解することで、少しずつ安定した仕上げができるようになります。
(株)アリスでは、一つひとつの部品に丁寧に向き合いながら、機械加工と手加工の両方によって、安心して使っていただける品質を完成させています。