石上神宮は古代の巨大な倉庫だったのか
2013.07.22
奈良県天理市にある石上神宮。
現在は神社として知られていますが、『日本書紀』を読むと、もう一つの姿が見えてきます。
剣が納められ、神宝が保管され、それを管理する人々がいた場所です。
奈良県も、石上神宮について、古代には王権の武器を収蔵する宝庫としての役割を担い、その管理を物部氏が行ったと伝えられていると説明しています。
『日本書紀』には、五十瓊敷命が作らせた剣一千口を石上神宮へ納めたという記述があります。
さらに後には、石上神宮の神宝を物部連が管理したと記されています。
ここまで見ると、物部氏の姿が少し変わって見えます。
武器を持って戦う集団というより、
作られた物を集め、
保管し、
管理し、
必要なときに扱う。
現在でいえば、製造だけではなく、物流、倉庫、品質管理まで含めた仕事です。
そして保管されていたものは、単なる道具ではありません。
剣、玉、神宝。
技術と信仰と権威が重なった物です。
古代では、「作ること」と「祀ること」は、今ほど離れていなかったのかもしれません。
石上神宮を神社としてだけでなく、多くの技術と物が集まる場所として見る。
すると物部氏もまた、一つの豪族ではなく、物と技術を管理する巨大なネットワークだったのではないかという姿が浮かんできます。
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