東大阪の研究開発現場から生産現場までの「ものづくり」なら【株式会社アリス】試作サンプル、切削加工、精密部品加工、可視化部品製作、透明化処理、現物からの製作、単品OK

  • トップ
  • ニュース
  • 奈良盆地は「住みやすい土地」だったのではなく、人が住みやすく変えていったのではないか

奈良盆地は「住みやすい土地」だったのではなく、人が住みやすく変えていったのではないか

2013.06.02

奈良盆地を見ると、平らな土地が広がり、昔から人が暮らしやすそうに見えます。

でも私は、最初から今のように住みやすい土地だったとは思っていません。

川があります。

湿地があります。

大雨が降れば水があふれます。

山から土砂が流れてくることもあります。

今なら田畑になっている場所も、昔は水が溜まりやすかったり、草木が生い茂っていたりしたでしょう。

そこに人が住むためには、まず土地を知る必要があります。

どこに水が流れるのか。

どこが乾きやすいのか。

どこなら家を建てても安全なのか。

どこを掘れば水を引けるのか。

そうしたことを見ながら、少しずつ暮らせる場所へ変えていったのではないでしょうか。

水路を掘る。

川の流れを整える。

田畑を作る。

道を作る。

木を切る。

でも切りすぎれば山が崩れます。

だから必要な森は残す。

今のように設計図を広げて、一気に盆地全体を作ったわけではありません。

ある村では水路を作る。

別の場所では湿地を田んぼに変える。

また別の場所では山道を整える。

そうした小さな仕事が何世代も積み重なって、少しずつ人が暮らしやすい土地に
なっていったのだと思います。

そこへ新しい農耕技術や土木技術を持った人たちが来れば、さらにできることが増えます。

土地を知っている人と、技術を持っている人が協力する。

それが繰り返されれば、地域全体が変わっていきます。

歴史では、どうしても都を作った人や王の名前が目立ちます。

でもその前に、実際に土地を作った大勢の人がいたはずです。

奈良盆地は「良い土地だったから発展した」のではなく、人が何百年もかけて、
暮らしやすい土地へ育てていった。

私はそのように考える方が、この土地の歴史を自然に感じます。

                 一覧へ戻る
アリスの仕事に対する想いを見る オリジナルサンプル制作