事実と解釈を分けることから、信頼は始まる。
同じ出来事を見ても、人によって受け取り方は違います。
ある人には普通の言葉でも、別の人には冷たく感じることがあります。
一つの行動を見て、「やる気がない」と考える人もいれば、「慎重に考えている」と受け取る人もいます。
つまり、私たちが聞いている話の中には、事実だけではなく、その人なりの解釈が含まれていることがあります。
私自身、以前はこの二つを十分に分けられていなかったことがあります。
誰かから聞いた話をそのまま事実として受け取り、その人に対する見方を変えてしまう。
同じ話が繰り返されれば、さらに信じてしまう。
しかし後になって、本人の考えや実際の状況を知ると、まったく違っていたことがありました。
そこで感じたのは、人について判断するときほど、事実を丁寧に確認する必要があるということです。
例えば、
「○○さんは、この仕事を嫌がっている」
という話があったとします。
実際の事実は、
「○○さんが、その仕事について質問した」
だけかもしれません。
質問した理由が、嫌だからなのか、より正確に理解したかったからなのかは、本人に聞かなければ分かりません。
仕事の現場では、こうした小さな解釈の違いが、人間関係にも影響します。
特に、誰かについての話は慎重に扱う必要があります。
(株)アリスでは、ミスや問題についても、できるだけ「誰が悪いか」より先に「何が起きたのか」を見るようにしています。
いつ起きたのか。
どの情報が伝わっていたのか。
何を基準に判断したのか。
本人は、その時点でどのように考えていたのか。
事実を一つずつ確認すると、最初に聞いていた印象とは違うこともあります。
人は感情を持っています。
好き嫌いもあります。
相性もあります。
だから、完全に客観的に人を見ることは難しいと思います。
それでも、少なくとも「聞いた話だけで結論を出さない」という意識は持つことができます。
そして、自分が不安に感じているのであれば、可能な範囲で本人と話してみる。
相手の考えを聞き、自分の受け取り方も伝える。
そこで初めて分かることがあります。
私自身、これまでできなかったことを振り返りながら、今も改善している途中です。
会社も同じです。
人の集まりである以上、誤解や行き違いを完全になくすことはできません。
だからこそ、噂や思惑ではなく、できるだけ事実と本人の言葉を大切にする。
(株)アリスは、そうした積み重ねによって、安心して相談でき、正直に仕事へ向き合える関係をつくっていきたいと考えています。