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手加工と呼ばれる仕事のバリ取り作業(後編)

2026.02.17

バリ取りは、部品の形状や材質によって作業レベルが変わります。
同じ作業でも、素材が変わるだけで難易度は大きく変わります。

例えば、アクリル(PMMA)、ABS、MCナイロン、ポリカーボネート(PC)、ジュラコン(POM)白、アルミなどは、比較的問題なくバリ取りができます。ポリカーボネートやアクリルは、透明・白・黒といった色の違いに関わらず、基本的には同じように対応できます。

一方で、ジュラコン(POM)の黒色は少し難易度が上がります。
ポリプロピレン(PP)に近い粘りがあり、バリが逃げやすく、刃物を当てても素直に切れず、取りにくさが出ます。

さらにPBTやガラス入りの材料になると、また違った難しさがあります。硬さや脆さの影響で、無理に取ろうとすると欠けや白化が起きることがあります。同じように見えるバリ取りでも、力のかけ方や刃物の当て方を変えないと安定しません。

このように、素材ごとに起きる現象は異なります。
そのため、バリ取りが未経験の場合は、練習や本番での体験を積み重ねながら、どの素材でどのようなバリが出て、どう反応するのかを理解していきます。繰り返しの中で、感覚的にも分かるようにしていきます。

経験回数が増えると難しい材料でも対応しやすくなりますが、経験が少ないうちは簡単な材料でも難しく感じます。どの作業でも未経験であれば未知の領域であり、難しく感じるのは自然なことです。バリ取りも同様で、簡単にできる人との違いは特別な能力ではなく、経験値の差です。

(株)アリスでは、この違いを感覚だけに頼りません。
素材ごとの特徴や作業時の変化をデータとして整理し、誰でも安定して作業できるように単純化していきます。

バリ取りは単純作業です。
ただし、材料ごとに合わせた調整が必要になります。

そのマスターの仕方は、まず得意な材質を一つ見つけることです。その材料で作業を徹底して覚え、繰り返すことで感覚的にも身につけます。ひとつの材料で基本を固めれば、それをベースに他の材料へ調整していくだけになります。

基準となる材質と比較して、硬いのか、柔らかいのか、粘りがあるのか、割れやすいのか。そうした違いを理解しながら、得意な材料を深掘りし、他の材質へ横展開していきます。

そうすることで、バリ取りはスピーディーに対応できるようになります。

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