PPSの寸法安定性を維持する加工順序(薄肉・リング形状)
2026.03.05
PPSは寸法安定性が高い材料とされています。
しかし薄肉やリング形状では、加工後に歪みが出るケースがあります。
これは材料特性ではなく、加工による応力再配分が原因です。
前提条件として、
・板厚5mm以下
・内外径を持つリング形状
・片側からの削り込み
この条件で顕在化します。
(株)アリスでは、加工順序で制御します。
まず外形粗加工。
全体のバランスを崩さないよう、均等に取り代を残します。
次に内径加工。
ここで一気に仕上げず、中仕上げまでで止めます。
その後、外形→内径の順で仕上げます。
最終工程は必ず対称性を保つ順序で行います。
また、チャッキングも重要です。
過剰な締め付けは変形の原因となるため、
把持力は最小限に設定します。
測定は、チャック解放後に実施します。
把持状態での測定値は基準としません。
結論として、
PPSの寸法安定は材料任せではなく、
加工順序と把持条件で成立させると考えています。
外形→内径の段階加工と対称仕上げで対応します。
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