MCナイロンとPOMは治具材料としてどう使い分けるのか
2026.04.26
生産設備用治具や機械部品をプラスチック樹脂で製作する場合、MCナイロンとPOMは候補になることが多い材料です。
どちらも切削加工が可能で、金属と比較して軽量であり、摺動部品にも使用されます。
しかし、同じように使える材料というわけではありません。
MCナイロンは、比較的大型の部品を作りやすく、機械的強度や耐摩耗性を必要とする用途で使用されます。
ガイドやローラーなど、ある程度の荷重を受ける設備部品にも使われています。
一方、POMは寸法安定性や加工性に優れ、小型から中型の精密な治具部品や摺動部品に使用されることがあります。
ただし、MCナイロンには吸水による寸法変化という特性があります。
高湿度環境や水分に触れる場所で厳しい寸法精度を要求する場合には、設計段階で検討が必要です。
POMも使用温度や荷重などの条件によっては最適でない場合があります。
つまり、「大型ならMCナイロン、小型ならPOM」と単純に分けるだけでは不十分です。
荷重、摺動、温度、水分、寸法精度、部品サイズ、コストなどを確認して材料を選びます。
治具では、実際に人が持つのか、設備へ固定したままなのかといった使われ方も材料選定に影響します。
(株)アリスでは、図面に材料が指定されている場合はその条件で製作しますが、材料選定段階のご相談では用途から考えることもあります。
材料にはそれぞれ長所があります。
大切なのは材料名の知名度ではなく、必要な機能に対してどちらが適しているのかを判断することです。
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