アルミ精密切削加工で寸法精度を左右する熱の管理
2026.04.27
アルミは、試作部品、治具、機械部品、生産設備部品などに幅広く使われています。
切削性に優れ、軽量であるため、CNCマシニングセンタによる精密加工にも適した材料です。
しかし、高精度を要求される部品では、アルミの加工性の良さだけで判断することはできません。
注意したいのが熱です。
切削加工では、工具と材料の間に切削熱が発生します。
加工量が多かったり、工具条件が適していなかったりすると、ワークの温度が上昇します。
アルミは温度変化によって膨張します。
そのため温度が上がった状態で寸法測定を行い、その数値だけを基準に最終調整すると、常温へ戻った後に寸法が変化する可能性があります。
特に長い部品や大きな部品、厳しい公差が要求される部品では、その差を無視できない場合があります。
工具側も同じです。
加工時間が長くなれば、工具や工作機械側にも温度変化が生じます。
高精度加工では、単に機械の位置決め精度だけではなく、加工環境全体を考える必要があります。
回転数、送り、切込み量、工具、クーラントなどを適切に設定し、必要以上に熱を蓄積させないことが重要です。
また、仕上げ加工前に状態を安定させるなど、加工工程そのものを分ける場合もあります。
(株)アリスでは、アルミ部品についても材料、形状、要求精度に合わせて加工条件を設定しています。
アルミは加工しやすい材料ですが、高精度になるほど小さな変化が品質へ影響します。
「よく削れるから簡単」ではなく、熱を含めた加工状態を管理することが精密切削には重要です。
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