AIとの会話から、新しい発想が生まれる
仕事について考えていると、一つの方法に意識が集中してしまうことがあります。
以前にうまくいった方法。
自分が慣れている加工方法。
これまで使ってきた材料や設備。
経験があるからこそ、自然に選んでしまう方法もあります。
もちろん、過去の経験は大切です。
しかし、経験したことがある方法だけが、最適な方法とは限りません。
そんなとき、違う視点から考えてみることには意味があります。
ChatGPTを使い始めて感じるのは、自分が考えていることに対して、別の選択肢を得られる場合があるということです。
例えば、ある部品の製作方法を考えているとします。
樹脂の切削加工を前提に考えていたとしても、条件によっては別の加工方法が候補になるかもしれません。
金属への材料変更を検討する場合もあれば、形状そのものを見直す方法も考えられます。
AIに条件を伝えて複数の選択肢を整理してもらうことで、最初は考えていなかった方向に気づくことがあります。
ただし、提案された方法が実際に使えるとは限りません。
製作数量、精度、材料の特性、コスト、納期などを考え、実現できるかどうかを確認する必要があります。
ここで重要なのは、AIに正解を決めてもらうことではありません。
考えるための選択肢を増やすことです。
これは、協力会社との打ち合わせにも似ています。
一つの部品について相談すると、自分では考えていなかった加工方法を提案してもらうことがあります。
反対に、こちらから使用目的や品質条件を伝えることで、協力会社が別の方法を考えてくれる場合もあります。
一人で考えていると気づかなかったことが、人と話すことで見えてくる。
その経験は、これまでの仕事でも何度もありました。
(株)アリスでは、自社加工だけでなく、国内協力会社の技術も組み合わせながら、さまざまな製作案件に対応しています。
必要な技術がなければ探し、分からないことがあれば聞く。
自分たちの考えだけで結論を出さず、別の可能性を検討することを大切にしています。
AIとの会話も、そうした考え方の延長にあります。
一つの答えにこだわらず、複数の方法を考えてみる。
その中から、実際の仕事に適した方法を選ぶ。
選択肢が増えることで、ものづくりの可能性も広がっていくと思います。
新しい発想は、必ずしも特別な場所から生まれるものではありません。
日々の疑問や、誰かとの何気ないやり取りが、次の仕事のヒントになることもあります。
AIも、人との交流も、新しい考え方に出会うきっかけとして大切にしていきたいと思っています。