同じ失敗を繰り返さないために、会社ができること
ものづくりの仕事では、どれだけ注意していても、問題が発生することがあります。
寸法の間違い、材料の取り違え、加工条件の設定ミス、納期の認識違い、確認不足による手戻りなど、原因もさまざまです。
もちろん、間違いを起こさないように仕事をすることが基本です。
しかし、実際に問題が起きたとき、誰が間違えたのかを追及するだけでは、同じ問題を防げないことがあります。
大切なのは、なぜその問題が起きたのかを考えることです。
例えば、図面の見落としによって部品の寸法を間違えたとします。
担当者が十分に確認していなかったことが原因かもしれません。
しかし、それだけで終わらせてよいのでしょうか。
図面の変更履歴は分かりやすかったのか。
加工前に確認する仕組みはあったのか。
作業を急がなければならない事情はなかったのか。
不明な点を相談できる状態だったのか。
こうしたことまで確認することで、初めて具体的な改善につながる場合があります。
もちろん、すべての問題を会社の仕組みだけで解決できるわけではありません。
仕事を担当する一人ひとりにも、確認する責任、報告する責任、自分の仕事を振り返る責任があります。
一方で、会社にも、間違いが起きにくい仕事の進め方を考え、必要な情報や判断基準を共有する役割があります。
その両方が必要だと思います。
(株)アリスでは、樹脂や金属などの機械部品、試作品、治具、設備部品など、さまざまな製作案件に関わっています。
案件ごとに形状、材料、数量、使用条件が異なるため、すべての問題を一つの方法で防ぐことはできません。
それでも、仕事の中で分かったことを次の仕事に活かすことはできます。
加工が難しかった部分。
確認に時間がかかった条件。
製作前に相談しておけばよかった内容。
検査の段階で気づいた問題。
そうした経験を一度きりで終わらせず、次の仕事の判断材料にしていくことが大切です。
特に、小さな会社では、一人ひとりの経験や気づきが会社全体の仕事に与える影響も小さくありません。
経験の浅い人が気づくこともあれば、長年同じ仕事をしている人だからこそ分かることもあります。
誰が気づいたかよりも、その情報が仕事の改善につながるかどうかを大切にしたいと考えています。
失敗を隠さず報告すること。
問題が起きたときに相談すること。
原因を確認し、必要なところを改善すること。
そして、改善した内容を次の仕事に活かすこと。
一度の失敗から学んだことが、次の仕事で同じ問題を防ぐことにつながれば、その経験には意味があります。
(株)アリスは、問題が起きない会社であることを誇るのではなく、問題に向き合い、よりよい仕事の進め方を考え続ける会社でありたいと思っています。