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「津」を追うと、古代の道が見えてくる

2014.03.24

古代の道を調べるとき、現在の道路を眺めてもあまり意味がありません。

高速道路も国道もありません。

山を越える道はあった。

でも大量の荷物を遠くへ運ぶなら、水の方が便利です。

だから「津」を探していく。

すると、人がどこで船を降りたのかが見えてきます。

大船津。

下津。

津宮。

こうした地名は、ただの名前ではありません。

そこに水上交通の記憶が残っている可能性があります。

そして「津」の近くを見る。

古社はあるか。

古墳はあるか。

集落跡はあるか。

川はどう流れていたか。

台地へ上がれる場所はどこか。

一つずつ重ねていく。

すると昔の道が見えてきます。

水の道です。

今の道路地図には載っていません。

川が改修される。

湖が小さくなる。

干拓される。

海岸線が変わる。

それでも地名だけが残ることがあります。

土地が変わっても、名前が昔の景色を覚えている。

だから古地名は面白い。

現代の風景だけでは意味の分からない名前が、古地形の上へ置いた瞬間に話し始めることがあります。

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