5年後、自分にはどんな技術が残っているだろう
機械加工の仕事を長く続けてきたからこそ、
転職を考えるときに、
今の仕事内容だけではなく、
「ここで5年働いたら、自分に何が残るだろう」
ということも気になると思います。
今までと同じ製品を、
同じ材料で、
同じ機械を使い、
決められた方法で加工する。
その仕事を続けることで深まる技術もあります。
一方で、
まだ扱ったことのない材料を削る。
初めて見る形状を加工する。
今までとは違う精度に向き合う。
自分で加工方法や段取りを考える。
そんな経験から広がっていく技術もあります。
(株)アリスでは、
研究開発用の試作品や開発部品、
実験用部品、治具、生産設備部品など、
一つひとつ条件の違うものづくりに取り組んでいます。
材料が違えば、
同じ工具や加工条件がそのまま使えるとは限りません。
形状が違えば、
どうつかむか。
どこを基準にするか。
どこから削るか。
加工する順番をどうするか。
考えることも変わります。
図面や3Dデータを確認する。
CAD/CAMで加工データを作る。
工具を選ぶ。
加工条件を考える。
段取りをする。
CNC工作機械で加工する。
そして、
加工した製品を測定する。
仕上がりを確認する。
狙った結果にならなければ、
なぜそうなったのかを考える。
工具を変えるのか。
加工条件を変えるのか。
つかみ方を変えるのか。
工程そのものを見直すのか。
考えて、
試して、
結果を見る。
一つの仕事を完成させるまでに経験したことが、
次に似た仕事が来たときの判断材料になります。
もちろん、
新しい仕事ばかりが技術を広げるわけではありません。
同じ仕事を2回、3回と経験することで、
前回より早く判断できる。
段取りが良くなる。
注意するところが分かる。
失敗しやすいところを先に考えられる。
繰り返すことで深まる技術もあります。
そして、
自分たちだけでは分からないこともあります。
そんなときは、
調べる。
周りに聞く。
材料メーカーや工具メーカーに確認する。
必要なら、専門技術を持つ協力会社にも相談する。
そこで知ったことを、
実際の仕事で試してみる。
自分の経験だけに閉じず、
外から得た知識や技術も使いながら、
目の前の仕事を完成させていきます。
5年後に、
どんな技術を身につけているかを、
今ここで決めることはできません。
どんな仕事に出会うか。
何を考えるか。
何を試すか。
そこから何を身につけるか。
それによって変わると思います。
ただ、
これまで身につけてきた技術だけを使い続けるのではなく、
その経験を土台にして、
まだ知らない材料や形状、
加工方法にも向き合う。
その積み重ねの先で、
今とは違うことができる技術者になってもらえればと思っています。
5年後に振り返ったとき、
「あの頃は、この加工はできなかった」
「この材料は扱ったことがなかった」
「この形状なら、今は自分で加工方法を考えられる」
そんな経験が一つでも多く残っている。
(株)アリスで働く時間を、
技術者としての経験を積み重ねていく時間にもしてもらえればと思っています。