続けてきたからこそ、分かることがある。
仕事には、説明を聞けば理解できることがあります。
一方で、実際に何度も経験しなければ分からないことも多々あります。
ものづくりでは、特にそれを感じます。
同じ材料でも、形状が変われば加工の状態が変わる。
同じような製品でも、求められる精度によって注意するところが変わる。
仕上げでも、製品に何度も触れているからこそ分かる違いがあります。
こうしたことは、短い期間だけではなかなか身につきません。
(株)アリスの仕事も、毎回まったく同じではありません。
試作品、治具、実験用部品、生産設備で使う部品など、さまざまな仕事があります。
だから、経験が増えるたびに自分の中の判断材料も増えていきます。
以前に似た形状を加工した。
この材料で一度苦労した。
この仕上げ方法ならうまくいった。
この確認を先にしておけば手戻りを防げた。
その一つひとつが、次の仕事で使える経験になります。
最初は、経験のある人が何を見て判断しているのか分からないかもしれません。
でも、自分も仕事を続けていると、
「以前言われたのは、こういう意味だったんだ」
と分かる瞬間があります。
私は、それが続けることの面白さの一つだと思っています。
長く続けるというと、我慢することのように聞こえるかもしれません。
でも、ただ耐えて同じことをするという意味ではありません。
一つ経験して、少し分かる。
また違う仕事を経験して、見える範囲が広がる。
以前なら難しいと思っていた仕事に、自分から取り組めるようになる。
そうした変化を積み重ねることです。
最初から仕事が好きだった人だけが続くわけではないと思います。
続ける中で分かることが増え、自分なりのやり方ができ、少しずつ仕事が好きになる人もいます。
(株)アリスでも、目の前の一つを経験しながら、その人なりの技術や判断を積み上げていける仕事を大切にしたいと思っています。