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飢饉の時、神社には何が集まったのか

2014.08.30

豊作の年には、祭りは賑やかだったでしょう。

米がある。

酒が造れる。

供物も多い。

人も集まれる。

では、凶作の年はどうだったのでしょう。

食べるものがない。

それでも神に供える。

ここには、人間の不思議さがあります。

一番苦しい時に、自分たちの食べ物を神へ差し出す。

現代の合理性だけでは理解しにくい。

でも彼らにとって、その神は自然そのものとつながっています。

来年の雨。

田の水。

病気。

子どもの命。

それを願うなら、自分たちの一番大切なものを差し出す意味があります。

そして祭りにはもう一つ役割があります。

人が集まる。

食料を分ける。

地域の状況を確認する。

誰の家が困っているか分かる。

つまり祭祀は信仰だけではなく、共同体を維持する仕組みでもあった可能性があります。

神社へ物が集まる。

そこから人へ戻る。

もしそうした仕組みがあったなら、祭祀を担う者は宗教者であると同時に、地域社会の調整役だったでしょう。

古代の神社を今の宗教施設だけで考えると、この社会的な役割が見えません。

祈る場所であり、集まる場所であり、助け合う場所でもあった。

そういう神社もあったのではないでしょうか。

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